新型コロナウイルスの影響で外出自粛が国からお願いされてる今だから以前に行った「釣り」の釣行記をの書いていこうと思います(^^)




2018年 4月  鹿島 幸栄丸本家ひとつテンヤ真鯛

日が昇るのも早くなってきた朝。

平日にもかかわらず釣り人で賑わう鹿島港。

人気のひとつテンヤマダイ。ひとつテンヤ専用の竿にスピニングリールをセットし3号のリーダーの先に8号のテンヤを着けて準備完了。船が港を出ると驚くほどのベタ凪。この日は風も無く、波も無い鏡のような海。しばらくすると鹿島沖のポイントに着いた。水深30㍍。船長がパラシュートアンカーを入れ「やってみて」と言った。エサの海老の尾羽をハサミで切り針を入れ海老がまっすぐになるように付ける。孫針は頭に刺す。8号のテンヤが底に着いた。大きくしゃくりゆっくり落としていく。もう一度しゃくり上げ落とし込むとコツンと小さなアタリがあった。合わせきれず落とし直していると「ジー!」っと後ろから勢い良くドラグの音が聞こえた。
竿が大きく曲がりラインが引き出されている。ポイントに着いてすぐに2.1キロの本命マダイが顔を出した。
これを見て皆釣る気スイッチオン。私もエサを付け直し軽くキャスト。底ダチOK。しゃくり上げようとした瞬間ゴツッというアタリ。しっかり合わせを入れる。ゴンゴンと伝わる魚信。水面に赤い影が見えた。

1尾目は赤かったがマダイではなく良型のカサゴ。エサを着けていると私の左隣の人がヒット!600グラムほどのマダイを釣り上げた。アタリがあるがなかなか魚を掛けられず苦戦していると船長が「潮があまり動いてなくて少し難しいと思うから投げて広範囲に探ってみて」とアドバイスをくれた。周りもアタリがあるようで頻りに合わせているが釣れているのはゲストのカサゴやメバル、ホウボウなど。船長の言う通りキャストして広範囲を探る探る。小さなアタリがあるが掛けられない。


また左の人に1尾目と同じサイズのマダイが釣れた。釣り方を見ているとやはりキャストして広範囲に探っている。この日はひとつテンヤマダイが初めてという人が数名乗っていてアタリが沢山あって面白いと夢中になっていた。そんな中、ひとつテンヤ初体験の女性の貸し竿が曲がった。「重い!」と懸命にリールを巻く。上がったのは本命マダイ。小ぶりではあったがとても嬉しそう。
私もマダイが釣りたいぞ!テンヤをキャストする。テンヤが底に着く一歩手前で糸がふけた。おもいっきり合わせを入れる。ゴン!と重いアタリ。焦る気持ちを抑えてリールを巻く。時折ドラグが出され期待が膨らむ。しかし巻き上げていると引きが無くなり重いだけ。何だろう?と思ったら良型のホウボウが胸ビレを大きく広げ海中を飛んで上がってきた。
なかなかマダイが釣れないがアタリは多く豪華ゲストが上がっている。



「上げてください」船長はパラシュートアンカーを上げて移動する。「ここは少し根があるから気をつけてね」とアナウンス。根掛かりに気をつけ底ダチを取る。何人か竿が曲がったがカサゴだった。
「底から5メートル上に反応あるから上まで探ってみて」と言われ思いきってテンヤを底から5メートル巻き上げてしゃくり上げてみる。ゆっくり落としていると今までにない大きなアタリがきた。合わせるタイミングが遅れてしまい掛け損ねてしまった。
「逃した魚は大きい」というやつだ。今のは絶対本命の大型マダイだったはず。  残念……悔しい。

もう一度同じ棚を狙うもアタリは無くテンヤを底に着け基本のスタイルに戻した。左隣の人がヒット。ドラグが鳴り勢い良く糸が出されている。船長がタモを持って駆け寄り上がったのは1.7キロの良型マダイ。

仕掛けを見ると遊動式のテンヤに青イソメが房がけ。いろんな釣り方を試しているという。

私の竿に久しぶりに魚信。ゴンゴンゴンと暴れている。釣れたのは大きなショウサイフグ。3尾連続で良型のフグを釣り複雑な気持ち(笑)フグに翻弄されていると左ミヨシの人にヒット!ドラグが鳴り響き一気にラインが出されている。青物?と見ていると強い引き込み。巻いても巻いてもラインは出ていく。
慎重にやりとりしてタモに収まったのは3.7キロの立派な大ダイ。婚姻色バッチリの乗っこみマダイ!釣り方を聞くとジグで釣れたという。ジグは30グラムで底まで落としてから一定のスピードで10メートル巻き上げてまた底まで落とし巻き上げるの繰返しだという。エサとなるイワシが入ってきているのと魚の反応が浮いているということでジグを選択したという。
この人は1尾目の2.1キロ、2尾目の3.7キロの両方をジグで釣り上げていた。




この日私はマダイに会えず悔しい思いを残しリベンジを誓うのであった。
船長曰くこの日は他の船でテンヤより上の棚を探れるタイラバで釣果が出ていたという。