“マイナー部活系アニメ”が再び注目を集めている。

競技かるたを題材とした『ちはやふる』が昨年末から放送されて話題となったほか、現在放送中の『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』は、麻雀部に所属する女子高生たちが、全国のライバルたちと戦う青春物語だ。

どちらも全国的には競技人口は少なくないが、高校の部活動としてはマイナー。
特に麻雀を「部活」として学校が認めているケースはめったにない。

しかし、“マイナー部活系アニメ”には人気作が多く、過去には『ヒカルの碁』が大ヒットし多くの小中高生が囲碁にハマるという社会現象をひきおこした。

ほかには、どのような部活やサークル活動がアニメ化されているのだろうか。

まずは、スーパームーンや金環日食で注目を集める天体分野では『宙のまにまに』(2009年放送)。

幼馴染の少女に巻き込まれ天文部に入部した主人公がその魅力にハマっていく。

少女は言った「私はね みんなにも見上げてほしいんだ 私が感動したこの宙(そら)を そして共有したい」が印象的。

「感動の共有」こそ、天体鑑賞の魅力だろう。

また、演劇部を描いた作品も多い。そのなかでも、『ひとひら』(2007年放送)『青い花』(2009年放送)は、一度しかない青春を、演劇に懸ける部員たちの想いがリアルに伝わってくる。

ひとつの舞台を集団でつくりあげていく過程やそこでの人間関係が、繊細に描かれている名作だ。

いわゆる“オタク”サークルを描いた作品もある。

その代表作ともいうべき作品が、マンガ・アニメ・ゲームサークルを舞台に描いた『げんしけん』(2004年・2007年放送)。

大学の部室でダベり、趣味に興じる日常の風景とともに、登場キャラそれぞれの心象が丁寧に描かれている。ユートピアとみるか、誰に感情移入するかでオタ遍歴が分かるという、リトマス紙的な作品。

ほかにも、男尊女卑の意識が強く残る大正時代に、女学校に通う生徒たちが野球に打ち込む姿を描いた『大正野球娘。』(2009年放送)、文芸部を舞台に、実在する純文学作品と物語が密接にリンクするミステリー作品『“文学少女”シリーズ』(2010年劇場版公開)、「ハーフプライサー同好会」を中心に半額弁当争奪戦をコミカルに描いた格闘系青春作品『ベン・トー』(2011年放送)など、個性的な作品が多い。描かれる濃密な人間関係や、
マイナージャンルだからこその新発見など、マイナー部活系アニメには、多くの学びや発見が潜んでいる。

動画リンク先
http://news.nicovideo.jp/watch/nw259295
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