ムーランRouge -5ページ目

シトラスルーシア

すごく雨がふってます


夜で暗いのに


空はぴかっと光ります


はじめは何にも思わない


どんどん雨音は大きくなって


何度も何度も光ります


少しずつ少しずつ怖い


小さく息を飲み込んで


少しずつ少しずつ


光と雨音は離れていく


少しずつ少しずつ



煙草を一本吸ってから


ゆっくり寝よう


明日の朝は夏の空

チャク力

「愛とは第一に与える事であって、受ける事ではない」


エーリッヒ・フロム


「与える」とはなにか

何かを断念することか

奪われることか

あるいは喪失することか

いやそうではないとフロムは言う


「与える」ことは人間の能力の最高の表現なのであり


「与える」という行為においてこそ


人は自分の生命の力や富や喜びを経験することになる


「与える」行為に犠牲の行為を見てはならない


「与える」ことは

あふれるような生命の充実を意味しているのであって

犠牲的喪失を意味しない


「与える」ことを忘れない者に

いいしれぬ感動があるなら

その感動こそ

「犠牲」ならぬ真の「愛」のもたらすものにほかならない




「大きな木」あとがきより

ナイトウォーカー

ビルの21階から下を眺めました


周りは低い建物ばかり


とても高く


さっき歩いた町は造り物のように見えます


さらに下を覗くと


建物が半分壊されているのが見えました


1階2階がケーキの断面みたいに見えました


その壊れた建物は裁判所でした


半分壊れ人が居なくなった裁判所を上から眺める


静けさと切なさと美しさを感じました


ふと空を見上げると

夕焼けの光の間を


2羽の鳥がじゃれ合いながら飛んでいます



2羽を微笑ましく眺めました


1羽がもう1羽に一生懸命寄り添おうとしています



一生懸命寄り添おうとしていた1羽は急に


高い空を目指し


上へ上へと飛んでいきました


もう1羽はすごい速さで


下へ下へ


ビルに降り立ち体を休めました


2羽は離れて


とても悲しい気持ち


その時後ろから歩いてくる足音を感じ


ゆっくり横に目をやると


Rabbitが居ました


私を迎えに来てくれました