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ギター工房 "style-s-guitar" が発信している近況情報です。

久々に普通の作業投稿です。

 

ブリッジはがれ修理ですが、今回はアコ・ベースでしかもアーチド・トップ仕様。

ブリッジの接着の際に重要となるのが設置面双方の状態と裏側から当てる当て木の精度、適切な圧着クランプ。はがれを起こす原因に多いのが設置面の塗装残り、酷い場合は塗装面に直に接着されています。とにかくブリッジ形状に合わせて木部が顔を出すよう慎重に塗装残りを除去。ブリッジ裏の接着剤の層を取り除き、木材同士がしっかり接着される状況を整えます。そして隙間なく合うかを入念に何度も合わせてアーチ面を調整します。同時に、ブリッジ周り(形状より外側)で損傷があった塗装のタッチアップ作業も行います。最終的に設置面をマスキングして周辺塗装を研磨、バフして塗面を仕上げます。次に内側の当て木を作成。トップの厚み分カーブは内側になるので多少きついアーチになります。そして段取りを整えたところで圧着。

乾燥後に補強用のボルトを仕込みます。剥がれる前は木ネジが入れられていましたが、再圧着後はオベーション のようにボルトナットで締め込み強度を高めます。ボルト埋めした上からドット・インレイ を埋めて平らに整えブリッジにオイルを塗り弦張り。

 

弦を張ってしばらく様子見。強度を確認します。今回の場合ピエゾ素子が入っていた仕様だったのですが、再接着によりだいぶ圧の状況が変化しました。ヘッドフォンで各弦の出力を厳密にチェックしながらサドル と素子の辺りを調整して全体のバランスを整えます。この作業、何も問題なくクリアーできる場合と半日調整にかかってしまう場合があります。特にトップやブリッジ部が柔らかい素材ですと弦の張力により反ることで当たりの強さが変化するため、なかなかな手間となります。そうこう繰り返しているうち弦が切れたりすることも多く...特にアコギの3弦は換弦が必須です。

 

アコベースはその張力の高さからネック起きしている個体が多く、ブリッジを一番下に下げても弦高が高い等の問題を抱えていることが多いのですが、このヤマハはハイ起きも無く比較的良い状態でした。ブリッジの不安も解消されたので長く使える1本に復活出来ました。

 

4月に入り新年度が始まりました。大分落ちてしまったところもありますが、まだまだ桜が綺麗ですね。

 

さて、現在インスタに投稿している当工房製作のSTタイプに関して少し解説しておこうと思います。そう言えばFENDER STRATO CASTER の商標デザインに関しての注目の判決が出たことが話題になっていますね。歴史の浅い楽器ではありますが、こうして考えると恐ろしくスタンダードとして定着してしまっているモデルであることに気付きます。比べるべきでは無いのかもしれませんが、バイオリンや管楽器、ピアノを「これからはオリジナルのデザインで各自作れ」と言われたら結構一大事ですよね。ただ、逆に言えばそれ以外が無限大にバリエーションが作れてしまうこのエレキ と言う楽器はそれだけ自由度が高いのが強みとも言えるのでしょうかね。これまでヘッド形状を変えたりオリジナル仕様で対応して来ましたが、今後は更なるオリジナルモデルとして製作することになるかと思います。今までもこのパテント問題は幾度となく話題にされてきましたが大手各メーカーさんは今後どう出るのでしょうか。

 

 

前にブロンドカラーのも作りましたがコチら、スケールがロング(FENDER)とミディアム(GIBSON)の中間である638ミリで作られています。つまりロングの98.46%スケール。そこでボディー/ネック全体のサイズも98.46%で揃えた縮小モデルと言うわけです。スケールは長ければテンションが強く、短いと弱くなります。この間隔の長短は運指にも影響しますので、なかなか選択は悩むところだと思います。そんな中でのこの中間スケールという選択肢を持って製作されたのがこのモデルです。(※ミディアムスケールはインチとミリで数値解釈が多少異なります)

 

そしてSPECにもありますが、これまで3本のST製作において取り入れてきたモードスイッチに関して少し説明します。3つあるノブの真ん中にあるノブがカチカチとダイヤル式に操作するモードスイッチ(ロータリースイッチを使用)となっています。

 

5つのモードを順に詳しく説明。 

  (下図、赤がパワーのあるシリーズ・ハム/青が(パラレル)or シングル)

 

1.1H. (R Only). ダイレクトリアPUモード。レバースイッチ がどこにあろうと強制的にリアのみ出力されるモード。配線の組み方によってVもTも通さない本当の意味でのダイレクトにも出来ます(前のブロンドはこにらの配線)本機はVは作用させています。要するに1ハム・ギター仕様です。

 

2.HSH (FC Hum) フロントとセンターでシリーズハムバッカーに配線するモード。シリーズ配線なのでパワーのあるハムバッカーになり、リアとのバランスも良くなります。つまりリアは最初からハムマウントなので2ハム・ギター仕様です。 

 

3.+F (FC:FR:FCR). レバースイッチがどこにあろうとも強制的にフロントがプラスされるモード。パラレルですので通常のハーフトーンと同じ。ただし、レバースイッチ だけでは出来ないフロント+リアのミックスが可能。おまけにフロント+センター+リア全てを同時にも鳴らせてしまいます。

 

4.SSS (R:TAP) リアのハムバッカーをタップしてシングル化することで3シングル・ギターにするモード。

 

5.SSH (Nomal) 通常のそのままのモード。

 

ようするにPU配置、仕様の異なるギターを持ち換えるような感覚をもたらすのがこのモードスイッチと言う感じです。実はこのモードスイッチはインスタのブロンドカラーのSTでも掲載している「ギターの処方箋」と言うギタースクールを運営しておられる高村さんからのご要望に応えるべく導き出したスイッチング です。ちなみに、この仕様の中のSSH / HSH/  SSS をミニスイッチで搭載することも可能で、インスタの赤ラップ塗装のSTタイプで取り入れています。更にスイッチポットを取り入れることで+FやリアOnlyも可能となります。逆にシングルでF+RやF+C+Rを出すにはこちらの方式となります。

 

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最近気に入ってるサウンド。バンド自体が出している音も良いのですが、足されているエレクトロな部分が相当カッチョ良いです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=b1Mw5VwDvPQ&list=RDATGSYnpfc4k&index=2

 

https://www.youtube.com/watch?v=ATGSYnpfc4k&list=RDATGSYnpfc4k&index=1

先日、古いヘフナーを修理させていただく機会がありました。

配慮があるのであまりこう言った投稿はしないようにしてますが、頂いてしまったのでこれはちょっと自慢しちゃいます。

 

ありがとうございます !!! 

 

 

気が滅入るニュースが多いですね…「大国が負けるかも」が真実味を持ち始めてる?...アリの大群が象を倒す?みたいな話、数千のドローンが巨大空母を封じ込めるみたいな。マジですごい話です

あと訃報の知らせ、69〜70生まれでご活躍されてるミュージシャンはけっこう多い。ちょっと世代は違いますが大橋隆さんの手術やルーク篁さんの腕の問題も驚くことばかりです。本日もお通夜に出向いておりましたがお世話になっている業界の先輩方も気付けば高齢化が進んでいます。お客様も同様に。日々健康、大切ですね。みなさま末長くご活躍して欲しいです。

 

さてさて、昨年、2025/12/16に投稿したジョイント/バインディングの作りに関しての話をようやく書いてみましたが....これ、ややこしすぎて伝わらないかも。..と言うより何のために伝えようと思ったのかもよく分からなくなってる話。とりあえず書いてみました(その1)

https://ameblo.jp/style-s-guitar/entry-12950286811.html

 

LPを例に説明するとこう言う話です。ボディーと指板のバインディング合流ラインの作りやすさ、正面から見て1弦側は長いカーブで徐々に指板ラインと合流。この時に多少指板よりハミ出ていいても違和感なくフェードアウトして上から指板で蓋をしてラインが合流。出っ張った分は削って揃えば良いわけです。逆にちょっとでも指板幅より奥に入ってしまうと凹みになってしまう。研磨、磨いて減る寸法を考えても0.1〜0.2くらいでも出っ張ってるくらいが作りやすい。反対側の6弦側は直角に指板下に潜り込むのでそもそも合わせ面がないので作るのが楽。

 

それに対してこのVは合流ラインが短く急激なカーブで合流するのでドンピシャで指板幅に矢印の部分が加工されていないと綺麗に繋がらない。奥に入っても凹みになる、出っ張った場合、少しでも削るとラインが繋がらない。ネックジョイントの断面(木口面)を削ると、この矢印幅はあっという間に広がってしまいます。(急激なカーブで合流、と言うより斜めのまま合流/並行でも直角でもなくと言った方が良さそうです) 

 

あと画像のT字設置面の話。ヒールがボディー側からセリ出たジョイント方式の場合、底の設置面がT字型となり、双方の平面出しの精度が求められる。更に、ピックガードが無い仕様なのでフロントザグリ内までの短いジョイント、約7センチ程度。なので精度の高いジョイントが求められる。なるべくフロントPUザグリも浅くして設置面を増やしたいのでポールピース部だけ別深さで加工。上下だけでなく並行ジグを使って左右からもクランピングして圧着。ちなみに左画像のクランピングは裏のセンター縦に出っ張りのある当て木があり、両肩を後ろに反らすようにしてジョイント口を広げている状態。このことにより接着剤で膨張したネックがすんなり奥までジョイント出来る体制を作っています。せっかく精度の高いジョイントを作ってもここを怠るとうまく行きません。奥に入らなくなることを恐れて幅を緩く作ってしまうと、木が痩せた時にネック起きするようなギターとなってしまいます。あくまでピッタリ作るのが大原則。この下準備により全く慌てず慎重にジョイント作業が行えます。奥まで入ったら反らせていたクランプ、当て木は一旦外して普通に止めなおします。

 

 

とまあまあ大半の人にはどうでも良いことを長々と書いてしまいましたが...まだまだ続きは無くはないのですが、気が向いたらまた書いてみるかもです。或いは、今インスタに上げてるSTタイプのモードスイッチ関して近々詳しく触れる予定です。

 

 

 

本日2/22は高崎晃さんのバースデーだそうです。

前職でもゲストに来ていただきましたし、グループ(企業)の忘年会での演奏は未だに脳裏に深く残っています。ベロベロに酔ってましたがサイコーのアドリブを聞かせていただきました。日本の宝、先駆者でもあり、技術、音楽ともどもリスペクトしかありません。

 

そんな高崎さんですが、全くしらないものをつい先日見つけてしまいました。昔、レイジーで高崎さん、樋口さんがご活躍されていたことはもちろん知っていましたし、この番組のことも知ってはいましたが..この映像のことは全く存じ上げていませんでした。ご本人からしたら黒歴史かもしれませんが、私的には逆に高感度爆上がりです(笑) 同時に今も変わらずお若いですね。

 

https://www.youtube.com/watch?v=1bGYW58GqDw&list=WL&index=4

 

 そんな高崎さんが作ったブランドであるKiller Guitarsを使っている、このバンドの右側のSakiさんと言うかた、クールでチョーカッコ良いですね。しかも使ってるのがルークさんモデルを基本とした7弦仕様? バンド、今は辞められてソロ活動されているようですね。ネイティブでもあるらしくカッコ良すぎです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=082Ikg7SDxY&list=WL&index=1