監督:松山善三
脚本:松山善三
主演:高峰秀子、小林桂樹、島津雅彦、王田秀夫、原泉、沼田曜一、草笛光子、藤原釜足
公開:1961年
実話を基にした夫婦のドラマ。
戦後、人々が皆苦しい時に、聾唖の夫婦はどのように生きたのか。
主人公の片山道夫さんのような人は、類稀なる善人で辛抱強いし、
変えられないものを他人の所為にせず、奇麗に諦めることで前を向いて生きている。
後家になった秋子さんと結婚すると決めたときの覚悟は永遠のもの。
ただ日常をつないでいくことにも聾唖での困難があり、
弟の非道が輪をかけて困窮へと押しやる。
汽車での道夫さんと明子さんのガラス越しの手話での会話は、普通の夫にはできない。
夫婦愛とは何か、互いにうやまい助け合うということはどういうことなのか、
どんな夫婦にでも、こんな愛を育むチャンスがあってほしい
です。
全編が偽善であるとも言える。
しかし、淡々と過ぎていくようなエンディングだが、道夫さんのことを心配してしまいます。
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