監督: 小泉堯史
脚本: 小泉堯史、古田求
主演: 役所広司、岡田准一、串田和美、堀北真希、青木崇高、寺島しのぶ、吉田晴登、中野澪
公開: 2014年
原作は、葉室麟さんの時代小説。
こういう映画を見ると、観る側の文化の背景が、物語を感じる上で如何に大事かを実感する。
例えば、私がフランス映画やインド映画を観たときに、行間は読めない。
フランスの恋愛観や、インドの宗教に根ざした力など、文字では分かっていても、
それが母国語のように抵抗なく、耳や目には入ってこない。
この映画は、間違いなく日本文化を知っている人へ訴えている。
良くも悪くも、出てくる人達は道理をわきまえた、真面目な人ばかり。
だから、堅過ぎるといえば、堅過ぎる。
そして、登場人物のすべてが「覚悟」している。
その時代のルールによって出来てしまう歪。
家を守るため、公儀からの追及から逃れるため、誰かが犠牲にならなければならない。
こんな歪に飲み込まれた時、あと3年で死ぬことが決まっているなら、
その3年をどのように生きるのか。
その、余命3年に焦点を当てれば、学ぶことが多い。
それは、自分自身を冷静に、そして成すべきことが何かを見つめられるかどうか。
私の評価は、☆ ☆ ☆ ☆ です。
星が一つ足りないのは、綺麗過ぎるから。
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