監督: 山田尚子
脚本: 吉田玲子
声優: 入野自由、松岡茉優、早見沙織、悠木碧、金子有希、小野賢章、平松晶子、ゆきのさつき
公開: 2016年
原作は、大今良時さんの漫画。
先天性聴覚障害の西宮硝子が主役のアニメーション映画。
私は、今から約30年ほど前、以前の会社で聾の人と半年間仕事をした経験がある。
そのときは、その苦労など分かっていなかったから、失礼な事や個人的な事を度々聞いてしまった。
聞いたと言っても、それは筆談で。
彼は、私よりも20歳位年上だった。 仕事の記念に貰った地球儀も、どこかへ行ってしまったけれど。
石田将也は、小学校6年で転校してきた耳の聞こえない西宮硝子をいじめてしまう。
そこから、この物語は始まっていく。
原作の漫画を読んでいないけれど、架空の話だと思うけど、人の関係性が非常にリアルだ。
アニメだから出来る演出も、内容にとても似合っていると思う。
大きく変わる人、ほとんど変わらない人、好き、嫌い、は単純なんだが、
組み合わさってしまうことで、誰にも解けない複雑怪奇な人間模様に。
これは、日本人の感性だから出来た作品だと思える。
是枝裕和監督や黒澤明監督の映画にも匹敵する価値があると思う。
だから、もちろん評価は、 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ です。
P.S. 私的には、千と千尋の神隠しよりかなり良い。 そして浮いているのは、“私”なのかも。
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