監督: リチャード・リンクレイター
脚本: リチャード・リンクレイター
主演: エラー・コルトレーン、ローレライ・リンクレイター、パトリシア・アークエット、イーサン・ホーク
公開: 2014年
主人公のメイソンの6歳から18歳までの、生活記録映画のようなもの。
この映画を見たくて見たくて、DVDを借りたんだけど、見るまでに2年間隔が開いてしまった。
私の知識の中では、今までになかった撮り方の映画。
本当に12年の歳月をかけて、出演者が12年に渡って映画に出演している。
映画は撮影にお金はかけても、時間はそんなに掛けられないから、長くても2年でクランクアップが普通。
短かったら2週間で仕上げるという映画もチラホラ。
年月を必要とするシナリオなら、
幼少期は俳優A、青年期俳優Bみたいに違う(似た)俳優で撮ることがほとんど。
では、12年の歳月をかけて映画を撮るとどうなるか。
共演している俳優も12年間同じ。 それぞれ12歳年をとる。
そして、俳優皆(ほぼ)実年齢を演じるわけだから、その点に演技が要らなくてリアル。
私は、主人公のメイソンよりも、姉のサマンサの変化に注目していたけど。
今はビデオを撮るなんて誰でもできること。
しかし、自分の家族記録映画を12年(またはそれ以上)撮る人はいないだろう。
そして、12年を2時間40分にまとめる。
アメリカテキサス生まれのひとりの少年-青年が、その人生で経験することの絵巻。
近所の子供の成長を見るような感じ。
これだけの時間だと、普段は考えないシナリオの変更や、不慮の事故などがあったらどうしようなんて、
作り手側には、普通の映画とは違う心配があったとも思う。
私の評価は ☆ ☆ ☆ ☆ です。
非常にエポックメイキングであることは否定できないけど、
そのインパクトを生かして訴えたいことが希薄なような気がする。
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