友だちとサッカーの話しをしていて「アウトプットできて、考えを整理できるしブログやってみたら?面白ければ記
事になるかもよ!」なんて言われて
「記事か…そうだね!やってみようかな!」となりました。
実際僕は文才もなく機知もないので、記事になるかもよ!
なんて事は乗せられはしたもののもうどうでもよくって
せめて誤字脱字には気をつけてやっていこうと。
このブログでは、サッカーを中心に日常で感じたことや体験したことなんかも
書いていければと思っています。
さて、僕の将来の夢は自分のサッカーチームを作って全国大会に出場することが目標です。
そこで第一回は、なぜその夢を持つに至ったのかをブログの自己紹介もかねて書いていきます。
高校二年生のとき、小学校の頃所属していたサッカー部のコーチをしていました。
このチームがまぁ、なんというかものすごく弱かったんです。
他クラブと事情が違って、チームに入れるのはこの小学校の在校生だけ、
しかも上手い子は地域の、Jリーガーを輩出したことのあるクラブに流れていくんです。
というわけで、僕のいたクラブは比較的運動能力の低い子たちの集まりでした。
同じ学校にいながら二つの対照的なクラブがあるわけで、
休み時間にサッカーをするときも
「お前は、あのクラブにいるから下手だよな!」
なんて言われることもあったそうです。
そんな二つのクラブがある夏の大会で対戦しました。
その日は猛暑で、前の試合PK戦の末辛うじて勝利したものの主力DFの選手が
体調不良を訴え、11人ピッタリだったチームは急遽応援に来ていた二つ下の弟に
出てもらうことに。
もともと体力のない子どもたちはすでに疲れきっていましたが
いつもの借りを返そうと、
「絶対勝とう!!」
と燃えていました。
僕も「絶対勝つぞ!!」と盛り上げましたが、客観的に力の差は歴然としていました。
子どもたちも普段の学校生活のこともあり、本当は迷いや恐れがあったと思います。
「この試合でやられたらまた学校で何か言われる。」
「強い人と試合をするのが怖い」
外から見れば大会の一試合でしかないけれど、
彼らは多くのプレッシャーを抱えていました。
試合が始まると序盤から防戦一方。こちらがボールを持つ時間などほとんどなく、
完全なワンサイドゲーム。
相手のドリブルやパスが決まり、シュートの雨嵐といった試合展開でした。
そんないつゴールされてもおかしくない状況の中、彼らは必死に戦いました。
相手のドリブルにくらいつき、シュートを打たれる場面では体を投げ出し、
GKは相手の一対一を何度もセーブしました。
そんな厳しい状況の中でもみんなで声をかけ、励まし合いながら逞しくプレーする
彼らを僕もベンチから声の出る限り励まし、指示を出し、応援しました。
試合は防戦一方でしたが、スコアは0-0のまま後半になっても続いていきます。
このまま、終わればPK戦になり試合が続くよりも勝機が見えてくる!
このまま終わってくれ!情けないけど素直にそう思いました。
時間もロスタイムに入ってほとんどラストワンプレー。
PK戦か!?
そう思ったとき相手のスルーパスにFWの選手が抜け出します。
GKと一対一。
彼の放ったシュートはゴールの右隅に決まりました。
そして、試合終了の笛。
こんなに死力を尽くした試合でしたが、彼らは敗れました。
僕はこのとき、
「負けはしたけど本当に良いゲームだった。ベンチに帰ってきたら、誉めてあげよう」
そう、思いました。
ですが、試合後の挨拶を済ませて戻ってきた彼らを見てこの思いは吹き飛びました。
何人かの子どもが泣きじゃくっていたからです。
それを見たら自分でも理由はよくわからないのだけど涙が止まりませんでした。
理由は未だによく分かりません。
全力で戦って、試合に敗れた悔しさなのだろうけれど、
なんだかどんな言葉でも表現できない不思議な感情でした。
試合後のミーティングになっても当の自分が話せない状態だし
子どもや保護者までみんなして泣いているもんだから話し合いなんかできません。
そのミーティングがどうなったのか、どうその日が終わったのかは分かりませんが
この出来事は心に深く残っていると共に、反省しているできごとでもあります。
僕はあんなに頑張ってくれた子どもたちを勝たせることが出来なかったからです。
力の差は圧倒的、結果的に一本のシュートも打てず、内容は一方的なゲームになってしまった…
指示は的確だったか?相手の情報を掴んでいたか?選手の配置は?体調管理は?…
自分がもっと良い指導者だったら勝てたのでは?
そう思わせてくれたことが、自分のチームを作って全国大会に出場する。という夢の原点です。
格上、時にはこの試合のような圧倒的な差の中で強豪クラブを破りまくって全国大会に出てみたい!
もし、この目標が達成できれば胸を張って、「あの頃から成長したぞ!」と言えると思う。
まだまだ、未熟で見聞の狭い僕ですが、この目標に向かって進んで行こうと思います。
余談ながら、この話に出てきた二つのクラブの子どもたちは同じ中学のサッカー部に入り
中学三年のときに県大会で見事優勝しました。
