タイトルですが,うちの塾はどういう塾かを説明するときに出す例です。
「目の前にお腹の空いている人がいて,魚を与えるのか,それとも魚の釣り方を教えるのか」という類の議論です。
一般的な個別指導の学習塾は,魚を与えることがメインになっているだろうと思います。
もちろん,魚を与えることも大事です。
餓死寸前の人には,釣り方を教えても自力で釣る力はありません。
そういう場合は,まず魚を与えることも絶対的に必要ではあるので,当塾ではそれももちろんやっています。
しかし,自立型個別指導を掲げている当塾での核は,やはり魚の釣り方を教えることです。
そしてゆくゆくは,自分で魚の釣り方を考え,生み出せるようになってもらいたいと思っていますし,そのためのサポートを全力で行っています。
以前,数学の問題を間違え,私に質問した生徒がおりました(以下,やりとりを簡潔にしたもの↓)。
生徒「この問題が分かりません」
私 (問題を一読してから)「どの部分?」
生徒「いや,全体的に…」
私 「解説はしっかり読んだ?」
生徒「いえ」
私 「もう一度問題を読んで,解説をしっかり確認してから,それでも分からなかったらもう一度聞いて」
(5分後くらいに戻ってくると,その生徒は別の問題に取り組んでいる)
私 「さっきの分かった?」
生徒「分かりました」
こういったことはわりとよくあります。
解説を読むのを面倒くさがる子は多いです。
他にも多々あり,例えば,生徒から質問されても,私はその子が取るべき行動や,その問題で何をすべきかを一言だけ言い,生徒がそのことに気付いて解決ということも多いです。
また,テキストの例題を読んだ上で問題に取り組むのですが,読んだ直後なのにおかしな間違いをしている場合は,もう一度きちんと読ませます。
するとたいてい直前にやったミスを自分で修正して答えることができます。
ここで挙げた例のように,私はほとんど教えることなく,生徒が自力で解決できることは多いです。
こんなことを言ってしまうと,ちゃんと教えていないと思われてしまうかもしれませんが,もちろん模範解答の解説が分かりにくい場合や,なぜそういうことをするのかなど,きっちり教えるときは教えます(教え方にも自信はあります)。
問題の内容や質問内容,その子の実力や取り組み方などを検討すれば,自力で解決が図れるかどうか,私が教えるべきか否か,瞬時に判断できます。
こういったことはアルバイトの講師では不可能だと思います。
だからこそ多くの生徒さんが成績アップを達成しています。
解説を読まない子に加えて多いのは,答え合わせをいい加減にする子です。
当塾では答え合わせも自分でします。
時々,間違ったのに改ざんして○にする生徒がいるのですが,それを見つけた時は厳しく注意します。
その子に対して正確な指導ができなくなるからです。
また,間違っているにもかかわらず,○をつけてしまう子も本当に多いです。
そのチェックも必ずやります。
丸付け後のノートを見て,本当に合っているか,どんな間違いをしているか,正しくても解法はスマートか,などを確認します。
生徒たちには「答え合わせこそ勉強」と,口が酸っぱくなるほど言い聞かせています。
期末考査まであと2週間の学校もあります。
十分過ぎるほど準備して,自己ベストを目指してほしいです。
お花屋さんの上,船のマークの学習塾Study Shipです。