アマゾンジャパンが、この4月から、
通販サイトの店舗の配送代行にかかる
サービス手数料を引き上げるそうです。
大型店舗では1~2割の増額となります。
3月1日の日経新聞・朝刊15面で報じられていました。
現在のところ、
アマゾンで物を買うさいに、
アマゾンが調達した商品を
消費者が買うケースと、
アマゾンが提供する仮想商店街
「マーケットプレイス」で
事業者が出品した商品を
消費者が買うケースの
2つの方法があります。
もともとマーケットプレイスは、
中小事業者向けに、
商品を預かって在庫管理や配送業務などを
代行するサービスを行っています。
これは、資本力に乏しい中小事業者に
とっては、自分で物流のしくみをつくる
のが難しいことから、大いに助かっている
といえます。
このたび値上げが明らかになったのは、
この配送代行サービスの手数料です。
また、アマゾンジャパンの直販事業では、
アマゾンに商品を納入しているメーカーに
販売管理システムの更新・改善などの
ために販売金額の1~5%程度を
協力金として負担するよう求めていることが
判明したそうです。
アマゾンがこれらの負担を
出店事業者やメーカーに求める背景には、
物流コストの増大・システム投資の拡大
などがあります。
もしもこれらのコストを
メーカーや出店事業者が商品価格に
転嫁するようになると、最終消費者の
負担増につながりかねませんね。
ここで会計知識です。
たとえば、商品の配送料がかかる場合、
業者側(売り手側)では、
どのように会計処理するでしょうか。
これは日商簿記3級レベルのテーマです。
発送にかかる運賃の会計処理は、
次の2パターンに分けて考えられます。
パターン1・・・売り手(事業者)が負担する場合。
「発送費」「支払運賃」などの費用科目で処理する。
(例)商品6,000円を掛けで売上げ、発送運賃500円は
現金で支払った。発送運賃は売り手が負担する。
(借方)売掛金6,000円
****発送費*500円
***********(貸方)売上*6,000円
***************現金**500円
パターン2・・・買い手(消費者)が負担する場合。
「売掛金」「立替金」などの資産科目で処理する。
(例)商品6,000円を掛けで売上げ、発送運賃500円は
現金で支払った。発送運賃は買い手が負担する。
(借方)売掛金6,500円
***********(貸方)売上*6,000円
***************現金**500円
※借方を「売掛金6,000円」、「立替金500円」と
することもある。
もしも運賃を買い手に負担してもらう場合は、
商品代金6,000円に送料500円を上乗せして、
売掛金を増やすのが一般的と思われます。
売掛金の代わりに、立替金という勘定科目で
処理することもできます。
送料を売り手と買い手どちらが負担するかで、
会計処理が変わってくるということを、
ご理解ください。
以上、アマゾンジャパンの配送代行料値上げと、
売り手における発送費用の会計処理に関する
テーマでした。