福島県産米の出荷時本調査に先立ち行われた「予備調査」の結果が
公表されています。9月15日分までをまとめてみました。
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=25324
転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ


・NDの基準値は明確ではないですが、一応Cs134、Cs137のどちらかが検出された場合、
 相方は5[Bq/kg]程度と仮定しました。「それくらいはあるだろう」という推定です

・また検査に用いた米を栽培した土壌の汚染度は公表されていない様でしたので、
 福島県内の別の土壌分析から同地区の代表的な水田の測定値を使いました。
 http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/110830.htm

・ですので土壌汚染と栽培された米の汚染度の比例関係が無いのは当然かも知れないのですが、
 ①移行係数はかなりばらつく様に見えること、と、
 ②国見、相馬、二本松、浅川、棚倉など、土壌汚染から見てそれほどで無い地域でも
  50~100[Bq/kg]といった高い値が出ること、が判りました。


・第3次航空機モニタリングと土壌汚染の測定結果
 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/017/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/09/02/1310688_2
 に私からみて「かなり予想外だった」地域を示します。

これまでの公表値を見る限り、会津など「割と大丈夫そう」な地域を選んでいる
傾向がありそうですが(Cs134と137のどちらも不検出の地点が約80%)、
初年度ということもあるせいか?想定より汚染が強い可能性があります。

米と土壌の測定を個別に行っている?事と、検出限界を高めに設定している事、
がネックになり正しい移行係数を求めるのが困難になっています。

測定の目的と意味を熟考し有意義なデータの取得が望まれます。

ーーーーーーーーーーーーー<9月17日追記>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
国や自治体の離散的なデータに加え、米の汚染度を早川マップと見比べました。
(四改訂版2011年9月11日:群馬大学早川由起夫教授
 http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-418.html)

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・国見、伊達、二本松、相馬あたりについては、やはり農業用水の流域等考えると、
 ある程度高い値が出ても不思議ではないことがイメージとして判りやすいです。

・ただ、白河ーいわきの間にある「棚倉」の検出値は「比較的助かった土壌と水源」の割に
 は、やはり予想よりも高めだったと感じます。逆に言えば同定度の汚染地域では(新潟、
 群馬等、宮城、栃木、山形、千葉、茨城など)どこでも同じくらいのレベルの放射性物質が
 米に移行している可能性がある、という事かも知れません。