【経営者目線】税金って、社会を支えるはずのものじゃなかったの?
「税金が重い」と言うと、わがままみたいに思われがち。
でも、中小企業をやってると、本音ではこう思うことがあります。
「このままじゃ、未来に投資する余裕がなくなる」
「やりたいことより、制度に合わせた方が得になってしまう」
「正社員を雇いたいけど、社会保険料が重すぎて二の足を踏む」
◆ 税金が重いと、会社は鈍くなる
売上が伸びたとき、ほんの少しの利益を出そうとしたとき――
それ以上に、法人税・消費税・社会保険料が一気にのしかかってくる。
設備投資?後回し。
人を雇う?様子見。
自分の給料?最後の最後。
「内部留保が悪い」と言われるけど、現金がなかったら倒れるだけ。
◆ 正社員を増やしたくても、増やせない
社会保険料は、会社にとっては“見えない固定費”。
正社員一人を雇うだけで、給与以外に月数万円が加算される。
結果的に、業務委託やアルバイトで回そうとする会社も多い。
でもそれでは、長く育てる文化も安心も生まれにくい。
◆ 節税と制度対策に時間を奪われる
本当は、もっとお客様に向き合いたい。社員の未来を考えたい。
けれど実際は、
「どうやったら課税所得を減らせるか」
「補助金の条件に合うか」
ばかりを気にする時間が増えてしまう。
制度に最適化するために、経営してるわけじゃないのに。
◆ 後継者に継がせたくない現実
「この会社、子どもに継がせたいですか?」と聞かれたら、答えに詰まる経営者は少なくありません。
税金だけじゃない。責任、プレッシャー、報われなさ。
自分がここまで踏ん張った会社なのに、「しんどさ」ばかりが伝わってしまう。
◆ 経営者は、逃げたいんじゃない。余白が欲しい
誤解されたくないのは、税金を払いたくないわけじゃないということ。
ちゃんと社会に貢献したい。
でも、せめて余白が欲しい。
未来を描ける余裕が少しでもあれば、
私たちはもっと納税も、雇用も、投資も、前向きにやれる。
今、私は「固定費支援型伴走モデル」という形で、中小企業の“生き残る力”と“希望を持つ力”を両立させようとしています。
「支える側」だからこそ、支えられる仕組みを。
そんな視点を、これからもブログで共有していきます。