微熟女です。
みつはしさんの、人生初の私家版・句集ができあがりました。
『野の花あかり』俳句ノートより/深夜叢書社
これまで何百種の本を出してきたみつはしさんの、はじめての自費出版です^^(限定500部)
俳句や短歌の本は、その需要状況から、あまり大々的に商業販売されることがありません。
(俵万智さんは稀有な例…)業界の名うての方も、自費を投じて書籍化することが慣例となっています。
正直申し上げて私達スタッフは、私財を投じてこのような書籍をつくることにドキドキしていました。
(売れても利益ゼロですねん><)
しかし、『小さな恋のものがたり』以前の高校生時代から、50余年間も俳句をつくり続けてきたみつはしさんの情熱はすさまじいものがありました。
本人が「死にかけました」と吐露しているうつ病時期、そして心臓発作で倒れた後も、絵筆をもてないながら、震えるペンで綴ることをやめなかったのが俳句です。
,,,,,身内スタッフが感慨を申し上げるより、本書の一片を、皆さまにシェアしたいと思います。
冒頭 二句目より
啓蟄やメトロより見る神田川
……東京方面のクリエイター(志望)にとって、出版社や書店が集結する「お茶ノ水」付近は特別な意味があります。大学病院や、数々の楽器店、専門学校を擁すルネッサンス街です。
JRお茶ノ水駅の脇を流れる神田川、そこにかかる「聖橋」では、かつて多くの作家やアーティストが、複雑な思いで川面を見つめてきました。
『小さな恋のものがたり』を生み出す前のみつはしさんが、デッサンを学ぶため通ったクロッキー教室があるのもこの街。
そして演劇部の同士であり、サリーのモデルとなった方と熱いクリエイター論をかわした街でもありました。
この神田川を見おろしながら、みつはし少女は何を思ったか。
それから50余年、みつはしさんは病に倒れ、入院されたのは神田川にほど近い病院でした。
「だめかもしれない」と医師さえ肩を落とす中、奇跡的な生還をとげられたのは、早春の日。
復活後、みつはしさんが神田川の此岸を見て何を思ったでしょうか。それは私たち身内にもうかがい知れない深淵です。
妹がゐて私(わたくし)の復活祭
……おさない頃に実母をなくしたみつはしさんと、寄りそうように生きてきた妹さん。おふたりは格別の仲です。
寝て想ふ桜前線ひた走るを
……こんこんと眠っていらした意識の奥で、何かの堤防となってくれたのが桜だったのか。私達にはわかりません。
一センチ背が伸び古希の春愉快
……長く伏した方ならご経験があるでしょうか? 重力の負荷をかけない状態が続くと、こんな現象が起こることがあります。復活の不思議と、愉快。
そして、
わが道の原点としてイヌフグリ
……『小恋』フリークの皆さまにはご説明いらずですね^^
妹さんが居て、家族が居て、友人が居て、皆に呼び戻されたみつはしさん。しかし何より支えになったのは、全国から祈ってくださったファンの皆様ではないかと思います。
復活をお祝いし、わずか500部ですが、当ブログからこの句集を販売させていただきます。
老境、青春、自然などに寄せた句、そして東北大震災に遭われた方々への想いを綴った句などもあります。
今まで語られたことのない、俳句との出会いと青春を綴った「あとがき」も必読です。
※みつはしちかこデビュー50周年記念展が開催されている
あいだみつを美術館でも、直接ご購入いただけます。
(10/22(土) サイン会予定日より~)
*** みつはしさん近況 ***
肌寒い季節になり、すこし気分も晴れないご様子。渾身の句集を出されてひと心地つかれたか、今は俳句もお休みの心境です。それでも皆様のため限定10部ですが、がんばってサインをさせていただきました。
ご注文された先着10名様には、直筆サイン入りでお届けいたします。
※『小さな恋のものがたり』第42集も、まもなく
(11月4日ごろ)発売の予定です^^
【ランキング参加中。ポチッとしてくれたら1杯】
おごるかも
編集・ライター・書店員
みつはしさんの、人生初の私家版・句集ができあがりました。
『野の花あかり』俳句ノートより/深夜叢書社
これまで何百種の本を出してきたみつはしさんの、はじめての自費出版です^^(限定500部)
俳句や短歌の本は、その需要状況から、あまり大々的に商業販売されることがありません。
(俵万智さんは稀有な例…)業界の名うての方も、自費を投じて書籍化することが慣例となっています。
正直申し上げて私達スタッフは、私財を投じてこのような書籍をつくることにドキドキしていました。
(売れても利益ゼロですねん><)
しかし、『小さな恋のものがたり』以前の高校生時代から、50余年間も俳句をつくり続けてきたみつはしさんの情熱はすさまじいものがありました。
本人が「死にかけました」と吐露しているうつ病時期、そして心臓発作で倒れた後も、絵筆をもてないながら、震えるペンで綴ることをやめなかったのが俳句です。
,,,,,身内スタッフが感慨を申し上げるより、本書の一片を、皆さまにシェアしたいと思います。
冒頭 二句目より
啓蟄やメトロより見る神田川
……東京方面のクリエイター(志望)にとって、出版社や書店が集結する「お茶ノ水」付近は特別な意味があります。大学病院や、数々の楽器店、専門学校を擁すルネッサンス街です。
JRお茶ノ水駅の脇を流れる神田川、そこにかかる「聖橋」では、かつて多くの作家やアーティストが、複雑な思いで川面を見つめてきました。
『小さな恋のものがたり』を生み出す前のみつはしさんが、デッサンを学ぶため通ったクロッキー教室があるのもこの街。
そして演劇部の同士であり、サリーのモデルとなった方と熱いクリエイター論をかわした街でもありました。
この神田川を見おろしながら、みつはし少女は何を思ったか。
それから50余年、みつはしさんは病に倒れ、入院されたのは神田川にほど近い病院でした。
「だめかもしれない」と医師さえ肩を落とす中、奇跡的な生還をとげられたのは、早春の日。
復活後、みつはしさんが神田川の此岸を見て何を思ったでしょうか。それは私たち身内にもうかがい知れない深淵です。
妹がゐて私(わたくし)の復活祭
……おさない頃に実母をなくしたみつはしさんと、寄りそうように生きてきた妹さん。おふたりは格別の仲です。
寝て想ふ桜前線ひた走るを
……こんこんと眠っていらした意識の奥で、何かの堤防となってくれたのが桜だったのか。私達にはわかりません。
一センチ背が伸び古希の春愉快
……長く伏した方ならご経験があるでしょうか? 重力の負荷をかけない状態が続くと、こんな現象が起こることがあります。復活の不思議と、愉快。
そして、
わが道の原点としてイヌフグリ
……『小恋』フリークの皆さまにはご説明いらずですね^^
妹さんが居て、家族が居て、友人が居て、皆に呼び戻されたみつはしさん。しかし何より支えになったのは、全国から祈ってくださったファンの皆様ではないかと思います。
復活をお祝いし、わずか500部ですが、当ブログからこの句集を販売させていただきます。
老境、青春、自然などに寄せた句、そして東北大震災に遭われた方々への想いを綴った句などもあります。
今まで語られたことのない、俳句との出会いと青春を綴った「あとがき」も必読です。
【ご購入申込方法】
このブログの「メッセージ」にて、早川さや香宛、もしくは
下記アドレス(スタジオポケット青木)宛に「句集求む」とお書き添えの上、お名前・郵便番号・ご住所・電話番号・希望部数を明記し、メールを送信ください。折り返し、代金の振込案内を返信さしあげます。
【料金】
1部数につき、税込価格2310円(本体2200円)+送料350円=
合計2660円となります。
2部までは、同送料で同一梱包にてお送りします。
それ以上のご注文については、別途ご案内いたします。
【ご注文先アドレス】
当ブログのメッセージ欄、もしくはtar☆studiopocket.com
(☆マークを@に変え、ご送信くださいませ)
※みつはしちかこデビュー50周年記念展が開催されている
あいだみつを美術館でも、直接ご購入いただけます。
(10/22(土) サイン会予定日より~)
*** みつはしさん近況 ***
肌寒い季節になり、すこし気分も晴れないご様子。渾身の句集を出されてひと心地つかれたか、今は俳句もお休みの心境です。それでも皆様のため限定10部ですが、がんばってサインをさせていただきました。
ご注文された先着10名様には、直筆サイン入りでお届けいたします。
※『小さな恋のものがたり』第42集も、まもなく
(11月4日ごろ)発売の予定です^^
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おごるかも
編集・ライター・書店員