STUDIO HIGUCHI 校長の樋口敬勇です。
私自身、教育トレーナーとして指導者育成に携わっている、
脳活性化プログラム「シナプソロジー」
MCI(軽度認知障害)と呼ばれる認知症の一歩手前の段階。
最近の研究で、MCIの段階で発見して対策すれば、
認知症への進行を食い止め、予防できる可能性が明らかになってきた
とのこと。
重要なことは、MCIかどうかをいち早く見極めることで、
その鍵の一つは、意外にも「歩き方」だそうです。
認知機能に影響が現れるよりも前に、歩行動作にMCIのサインが
現れるというのです。
自分も運動指導に取り入れています「シナプソロジー」と
歩行運動によって、より多くの方のお役に立てるのでは。。。
そしてまた、
最近、「シナプソロジー」と「コグニサイズ」って何が違うの?
というご質問を受けることがあります。
シナプソロジーの開発メンバーであり、ディレクターの
望月美佐緒さんが詳しく説明してくださいました。
コグニサイズは、
国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を
組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語。
英語のcognition (認知) とexercise (運動) を組み合わせて
cognicise(コグニサイズ)と言います。
Cognitionは脳に認知的な負荷がかかるような各種の認知課題が該当し、
Exerciseは各種の運動課題が該当すると定義されていますが、
前提が2つあります。
①運動は全身を使った中強度程度の負荷(軽く息がはずむ程度)がかかるもの
であり、脈拍数が上昇する(身体負荷のかかる運動)であること
②運動と同時に実施する認知課題によって、運動の方法や認知課題自体を
たまに間違えてしまう程度の負荷がかかっている(難易度の高い認知課題)で
あること
と定義されています。
かたや、シナプソロジーですが、
脳の認知機能向上を目的としたメソッドであることは同じですが、
必ず有酸素運動と組み合わせるわけではありません。
シナプソロジーの場合、基本動作を様々なレベルの方、目的に合わせることが
出来るのも特徴の一つです。
ですから、基本動作を有酸素運動を伴うもの
(例えば歩きながら、4動作をする等)にすれば、
(有酸素運動しながら脳の認知機能に刺激をあたえるという意味では)
まさに、コグニサイズの定義していることと同じだと言えます。
つまり有酸素運動運動を基本動作にした場合は、
コグニサイズの考え方を実践しているといっても過言ではありません。
しかし、シナプソロジーの場合は、
有酸素運動をすることが難しい介護の必要な方、
また、瞬発的な判断求められるアスリートの方、
ビジネスマンの方向けのなどには、
基本動作を全身を使った有酸素運動にしない場合も多いと思います。
その場合は、上記の①の定義に当てはまらないために、
コグニサイズの定義とは異なります。
要は、
シナプソロジーもコグニサイズも
脳の認知機能の向上や低下予防にフォーカスしてもの
であることは同じですが、
シナプソロジーの場合は、
コグニサイズよりももう少し対象者や目的を大きく捉えており、
アスリートから介護の必要な方まで、また、認知機能の向上以外にも
抑うつ感、疲労感の低下などのメンタリティーの改善や、
チームワークを醸成などといった側面にも機能することも分かっている
メソッドだとご理解頂ければ、良いかと思います。
コグニサイズも多くの方に貢献できるものであるし、
シナプソロジーはさらに多くの方々に対応ができる可能性がある
プログラムなのではないかと思います✨