撮影システムを手作りする理由
先日、若い頃に一緒に写真を勉強していた先輩がスタジオに来られて話をしていました。
その先輩が吐き出した一言に大きなショックを受けてしまいました。
「今は全くフィルムを使っていない」の言葉に対しての「どうしてですか」の僕の質問に帰ってきた、
「めんどくさいやろ。」
本当にショックでした。
デジタルは簡単。
写真作品を作り出すことに、まさか「めんどくさい」と言う言葉が当てられるというのは思ってもいませんでした。
作品と言われるものには、作者の怨念ともいえる技術知識情熱が込めれれているものだ認識していました。
「めんどくさい」の一言はそれらのすべてを完全否定してしまう。
つまりは作品と言うものが完全否定されてしまった。ともとれる訳です。
デジタルシステムを使っても作品は撮れる、もちろんその通りだと思っています。その大前提が、道具を超えた作者の手間だと信じています。
でもデジタルを使う理由がフィルムはめんどくさいから…。なんだか解せない。
という事で、
私は、徹底的に手間をかけることにしました。
と言うよりは今までも手間をかけてきたので、さらにそこにこだわってやる、銀塩システムは、その手間に応えてくれる懐の深さがあります。
だからこそ、銀塩フィルムシステムを使っているんだと、再認識した訳です。
そう認識すると、モット進んだ自分のイメージをフィルムに記録してくれる撮影システムは必須、今までも少しずつ進化したシステムをもっと前に進める、フィルムと言うものがこの世から無くなってしまうその日まで、撮影システムの進化も止まらない、止めない、結局は
覚悟です。
新システム13 いきなりですが…
先週の金曜日の朝4時、また夢にアイデアが降りてきました。(笑)
冗談のように聞こえると思うのですが、マジです。
撮影システムもこれで13代目、試作機から1号機を名乗る前の試作機を含めると15台全部のアイデアが朝の夢、そんなアイデア満載の夢を見ることを意識してからは、刺激が有ったら目を覚ますように訓練(笑)、今では、家族の迷惑かえりみず、早朝ごそごそ起き上がりいそいそとお店にやってきては工作、最初のうちは設計図を描き出し、検討していたのですが、ここ3作ほどは、直接作っちゃっています。
これが良いのか悪いのかは…。
今回はとにかくコンパクトに、
そして、縦位置、横位置ともに光軸の上にストロボ発光部が乗ります。
光軸と灯軸は変化をつけるためにほんの少しオフセット。
今回はブレ防止の肩当をセットできるようにしてあります。
そして、ストロボの灯軸は正面から見て平面上に45°の位置にも置けるようにしています。これはお初の試み。作成を先行させたので、テストはまだできていません。
ディフーザーも内部構造を工夫、1灯でこれまで他灯ストロボとおなじ影消し効果を出しています。外見は何ら変化ないように見えますが、なかなかのテクニシャンです。このディフーザが有っての、灯軸移動システムです。
コンパクトで、機能満載、満載、はなからこんなの作れば良いじゃん!と言う声もあると思うのですが、それは後だから言えることで、イメージの進化と機材の進化は同じ様に進みます。
こんなイメージで写真を仕上げたいと考えて、色々思考実験を繰り返しているうちに明け方の夢でそのアイデアがまとまり、道具が出来上がります。
一足飛びは無理です、機材の構築はじっくりゆっくりが正解なんです。
なんで、機材を自分で作ってしまうのかはまたの機会に。




