studio34 STAFF blog -131ページ目
<< 前のページへ最新 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131

マーシャルのパワー管を交換しました。(*^−^)ノ

初めまして。
Studio34のスタッフMです。
これから、機材関係の事を書いていきたいと思ってます。
宜しくお願いします。(*^-^)ノ

----------

先日、音が出なくなったマーシャルがあったので早速メンテナンスに。
とりあえず、裏のパネルを外してみると……

真空管1

上の方が白くなってる真空管がありました。
おそらく最後は燃えたと思われます。(^_^;)

よく見ると、ガラスが熱で変形してました。(ノ゚O゚)ノ



で、「じゃあこの1本を取り替えて」といきたい所ですが、それは出来ないんです。
このマーシャルの場合はパワー管が4本ありますが、特性の揃った2本ずつのペアーで使わないといけないんです。
しかも、どれか1本がダメになると、他の真空管に規定以上の負荷がかかっているので、
見た目はOKでもダメになってる事が多いです。(実際にダメでした。)

と言う事で4本とも新品に交換しました。

「じゃあ、新しい物に交換して終了!」
と行きたい所ですが、1つやらなければいけない事があります。
聞いた事ある人もいると思いますが「バイアス調整」をしないといけません。

電気的な話になると長くなるので省略しますが、
簡単に言うと、「真空管をどのぐらい働かせるかを調整する」ってことです。

真空管は特性が1本1本微妙に違うので、4本が同じ負荷がかかるように手動で調節します。
これをきちんとやらないと、いい音が出ないし、負荷が偏って真空管がすぐに逝ってしまいます。(^_^;)



左右2本ずつに流れる電流をテスターを見ながら調整します。

これが意外と厄介で、片方を上げると片方が下がります。
隣が上がると、こっちが下がる。
まるで古い温泉旅館のお湯の温度調整のように「敵対バランス有り」の状態で調整します。(笑)

プリ管(左側のちっちゃい真空管)はまだ元気だったので、そのままにしておきました。

ちなみにバイアスは使っているうちに少しずれてきます。
なので、うちのスタジオは交換時だけでなく定期的にバイアスをチェックしています。

自分でチューブアンプを所有してる方で、
「最近音が気に入らない」
とか思った人は1度メンテナンスに出してみると良いですよ。
バイアスをきっちり調節するだけでもかなり音が変わりますからね。


<< 前のページへ最新 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131