注※長いです。そして、マニアックです。音楽好きの素人が「好き」で書き散らかしているブログです。お読みぐるしい点はご容赦ください❣

ただでさえ、繁忙期のこのご時世に「絶対、残業しません❣」宣言して定時退社してサントリーホールを訪れてしまった余波で、昨日はさすがに早めに上がることができなくて…。

勤務時間：7:30-21:00

という状況に陥ってしまい…。

ストリーミングのチケットを購入している角野隼斗さんの全国ツアー"REIMAGINE（再構築）"がぁ…LIVEで聴けないじゃないかぁ…。

となってしまっていたのですが…。

リモートワークとはいえ、参加してしまったら最後。ぐいっぐいに惹き込まれて仕事どころじゃなくなるしぃ…と我慢すること15分。

4画面中左側2画面が、こんな風になってしまっておりました。

心配していた集中力がどうにかこうにか保てた理由…。

角野さんの今回のツアープログラム、とってもバロックしていらっしゃる…。

とはいえ、相変わらずのハッとするような響きに心奪われそうになりながら、どうにかこうにかアンコールの途中（※確か、「ダニー・ボーイ」の辺り）で終業して、きらきら星に熱狂し、アップライトピアノにサインするところはじっくりちゃんと見守って…。

が、やっぱり物足りない…ってことで、一夜明けた今日はピアノ弾くときに使っているYAMAHAのヘッドホン（※我が家の一軍）して、リピートしまくってしまいました（注※ストリーミング配信　3/16（木）まで視聴できます。お得です❣　おススメです❣❣　まだ販売されているみたいです❣❣❣）。

角野隼斗全国ツアー2023 ”Reimagine”のチケット情報(2023/3/10(金)～2023/3/16(木)) - イープラス2023/3/10(金)～2023/3/16(木)にStreaming+で行われる角野隼斗全国ツアー2023 ”Reimagine”のチケット情報ページです。会場情報、開演時間や料金を確認し、角野隼斗全国ツアー2023 ”Reimagine”のチケットを簡単にオンライン予約・購入できます。

eplus.jp

感想…。

ツアーのテーマが"REIMAGINE（再構築）"となっていましたが、この方の音楽は古来のクラシックを大切にしながらも、常に新たな鮮やかさを放っている…。

クラシックを塗り替えているんじゃないんです。ちゃんとバッハやラモーの音色から醸し出される歴史の重みやバロック特有の響きを感じさせながら、グレダやカプースチン、果ては角野さんご自身の音楽を絶妙に心地好く融合させているんです。

圧倒的な華やかさは相変わらずでいらっしゃるのに、軽やかで柔らかな音色はどこまでも優しくて…。

特に第一部でうわってなったのが、角野さん作曲の「追憶」からバッハ「主よ、人の望みの喜びよ」に推移したところ…。

インターバルないのに、違和感なしで少年時代の角野さんの「追憶」からバッハが生きた18世紀の世界にいつの間にか入り込んでいたんですよ。

もはや角野さんが開発されたといっても過言ではないアップライトピアノが、あたかもタイムマシンのように現在から過去に誘ってくれたかのように…。

「追憶」ではフェルトの柔らかな感触が少年時代の幸せな情景を重なり合うような音色で…。独特の響きではあるけれど、それは子ども時代に練習していたアップライトピアノであることは間違いないんです（注※たぶん、角野さんご自身はご幼少のころからグランドピアノでレッスンなさっていたのだろうなぁ…とは思いつつ、イメージの世界です）。

そこから調整なしに「主よ、人の望みの喜びよ」に入ったはずなのに、もうね、クラヴィコードとかチェンバロとか、ピアノという楽器が出現する前の古来の楽器の響きにしか聴こえないんですよ。

そして、どちらの曲もたまらなく切ない「懐かしさ」を伴って、涙腺を刺激してきます。

続くバルティータでグランドピアノに戻られたのですが…。この方のすごいところ❣　グランドピアノだろうが、アップライトピアノだろうが、一曲一曲、その曲の時代背景や、音楽の持つ特性や、ともすれば作曲家が託した想いまで再現されているんじゃないかっていうくらい、それぞれの世界観を見事なまでに再構築（REIMAGINE）されていらっしゃる。