徒歩で来店された80歳のおじいちゃん。
家は築30年以上とのこと。
お湯が出ない。。
はて、考えられる原因は何か。
・配管工事時にサビが流動してのつまりか。非常に多いケースだし。
・配管が破れているのか、いや、普通の工事だったら考えにくい。
・そもそも当初からお湯の配管が通っていない、いや、それはさすがにないやろ。
今までの経験上、あらゆる可能性を探りながらヒアリングを進める。
でもそこはおじいちゃん。
記憶が曖昧で埒が開かない。。
結局、ご近所とのことだったので歩いて訪問して確認。
あら、お湯の配管がされてないやん。
そりゃ、お湯も出るわけないわね。。
聞けば去年の工事を行ったその業者は地元では大手の会社。
いわゆる、やっつけ仕事です。
こんなもんです、建築業界なんて。
別に珍しいケースではないですけど。
ちょっと耳の遠くなったおじいちゃん。
普段以上に、大きく分かりやすく説明する。
結果、有難く洗面台の交換まで任せて頂けた。
でも、昨年の冬にお湯が出ないことに困ってる場面が頭をよぎる、勝手に。
どんなに不便だったのか。
どんなに不安だったろうか。
もし自分の親だったら、と。
許せないですね。
間違いなく僕だったらその会社に怒鳴り込んでいくに違いないです。
で、本日施工開始。

まずはお湯の配管工事。

古くなった洗面台も撤去して。
で、夕方確認に。

たった20万弱の工事ですけど、金額の大小なんて関係ないです。
引き渡し時に非常に喜んでくれたおじいちゃん。
「これであと10年は死ねんばい」と笑うクシャクシャな笑顔が印象的。
支払いは年金が支給される来週になりましたけど。
でもそんなこと、どうでもいいですよ。
なんか、久しぶりに実家に電話でもしてみたくなりました。
こちらこそありがとうございました。