今日からこのアメブロにて私が読んだ本の感想の共有を始めたいと思います。
飽き性の私が本を読み続けるいい方法は何かないかと思ったときいろんな学習に関する本などにインスパイアを受け、このアメブロでの感想共有を思いつきました。



ですがこうしてウェブ上に公開しているということは、もちろん色んな方にこのブログを見てもらいたいという思いは少なからずあります。





もちろん特に抜きん出て文才があったり、賢かったりする訳ではなく、そしてまだ人生経験の圧倒的に少ない高校生である私の感想は特に読んでくれる方々の心を動かすようなものではないかも知れません。


ですが、私のこのブログを通して一見スマホを眺めているだけのように見える高校生が何を考えているのか、それを少しでも感じていただければ私にとってそれ以上にいいことはありません✨(私が高校生を代表するような言い方をしていいのかという疑問はありますが笑)










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そして私がこの初回のブログ投稿にあたって感想を記させていただくのはジャーナリストとしてとても有名な池上彰氏による「世界から格差がなくならない本当の理由」。

 




選んだ理由は最近読んだ本の中で感想が書きやすそうだから、です。それ以上の理由はありません。




この本は購入したものではなく、学校の小さな図書館から見つけた一冊。
池上彰氏の書く本は一回読むだけで容易に内容を理解でき、人に伝えられる程度まで知識を自分の物にできるわかりやすさがある、と個人的には思います。


すぐに理解できてしまうという事は深い読みができないのでは?という疑問も生じるかもしれませんが、私のような平凡な高校生にとっては、わかりやすさが一番だと感じます。ある程度本を読み慣れたり、その本に関する具体的で専門的な知識を持っていれば話は別ですが、普通は2回3回ほど噛み砕いて理解しなければならない本は高校生にとっては飽きます(私の性格の関係かもしれませんが。)。尚更現代の若者にはスマホやゲーム、SNSをしている方がよっぽど気楽で楽しい、と思う人がかなりの数います。
ですが、決して本を読むことが重要と気付いていないわけではないような気がします。


少し話が逸れましたが、私は高校生が国際社会問題などを苦労なく認識し、知識を得る一つの手段としては、池上彰氏による「わかりやすい」本を読むことはかなり重要だと感じました。





さて、この本の裏表紙の要約には「たまたま生まれた家がお金持ちだったからいい教育を受けられる、あるいは貧しかったから教育を受けられないということではなく、どんな子供もスタートは同じにする。」とあります。

確かにニュース伝えられるアフリカや一部アジアの地域で貧困に苦しむ子供達の姿は誰でも想像に容易いと思います。


ですが日本国内となるとどうでしょうか…。


「日本では約6人に1人が貧困の状況にある」


これはよく聞く日本の貧困現状ですが、正直私にはこれを感じた経験がありません。クラスの30人のうち、5人が貧困と考えるとさらに疑問を感じます。




私がこれまで解決してこなかったこの疑問がこの本によって解決されました。


わたしがなぜ日本において貧困層の存在を認識してこなかったのか、と言うとその貧困の実態は「相対的貧困」だったから。



簡単に言うとアフリカの子供達が今日一日生きるために必死に不衛生な泥水をかき集めているあの状況が「絶対的貧困」にあたり、衣食住やその他の生活に関わるものを揃えるお金はあるものの、将来的に使えるお金に制限があり、子供などは大金の必要な受験や進学を諦めなければならない、これが「相対的貧困」。


テレビの取材を受けた女子高校生がバッシングを受けた原因の一つがこの貧困の認識違いからよるものだったそうです。

 





この本を読むまで私の頭の中は完全に認識違いを起こしていました。
ニュースできっちり衣食住を営み、趣味にお金も使えている高校生で「私は貧困だ。」と主張する姿が映ったなら私も誹謗中傷する側だったかもしれない。その恐ろしさを感じます。


本の内容は日本での貧困に関する話題から、世界、特にアメリカの話題へと転換していきます。



まだ私にとっても記憶の新しいトランプ氏が新大統領になった選挙に貧困層の支持が関わったこと、格差の要因のひとつに低価格競争があること、などほとんどが私が知り得なかった世界の現状が記されていました。

もちろんビルゲイツ氏やジェフベゾス氏といった名だたる富豪たちの資産事情についても書かれており、安直に自分も大量のお金を手にしたいと思いました(笑)。




本の内容は話題がまた日本に戻り低所得世帯の貧困化が更なる加速の現状が記されたあと。日本が公的教育に使うお金の少なさが紹介され、約200ページあまりの文章が締めくくられました。



ひとつ大きく感じたことを挙げるとするならば、思っている以上に自分にニュースを見る目がなかったということ。


毎朝NHKのニュースは必ず見ているし、夕方もご飯を食べながらニュースを見ている、でもなぜかニュースの表面(何が起こったのか)の部分しか理解していないのです。


大人になってから後悔しないようなニュースの見方とは何であるか、本を読み終わって1週間経つ今でも考えさせられています。

一つはテレビというメディアでしか情報を収集できてないことにあると思いました。本や新聞など、活字に触れながらもっと深くニュースを読む、という行動が必要なのでは、と感じました。


他の高校生にもぜひ同書のような社会問題に関する本を手に取って読んでもらいたいと思いました。





実は私が今一番興味を持っており、将来解決に携わりたいと思っている国際問題のひとつはこの本のテーマでもある「貧困と教育格差」です。興味を持っていながらもこれだけの知識の薄さ。もっと貧困と教育格差に関して知識を深めなければ「将来の夢は貧困と教育格差是正のために働くことです!」なんて小声でも言えないことに気が付きました。




私は父と母のおかげで小学校のころからきちんとした環境で義務教育を受けるだけでなく、塾での学習や習い事もできています。


今も高校生としての生活を送っていますし、今の状態が続けば、大学に入ることも留学をすることも経済的には心配しなくてもいい状況です(あとは私個人の学力の問題のみ残りました)。



学校でも様々な自治体や機関から奨学金の案内を見かけ、すべての人が望んだ教育受けられるように様々な取り組みが行われている様子がわかります。現状は「それでもまだ足りない。日本国内が解決しても外国はどうか。」というところ。



今教育を受けられている身として、できることは自分自身が教育を受けられていることに感謝することだと感じます。誰かが真剣に今の教育を受けないと、何十年後の未来までこの貧困と教育格差の問題を引っ張ってしまうことになります。その為に私ができること、

今の時点で一つ言えるならば、私自身がしっかりと教育を受けることです。





胸を張って「私が貧困と教育格差是正の一人者になれる!」と言うのは正直難しいです。ですが「私はしっかり教育を受けて、そのありがたみを理解しました。教育の大切さを色んな人に伝えたい。」と言えるようにはなれるのでは?

そう感じています。