私は**井岡一翔**選手のスタイルが大好きです。
多くの対戦相手に対して、まるでスローモーションを見ているかのように、的確なパンチを急所へ打ち込む。その戦いぶりは、まさに「精密機器」という言葉がぴったりだと思っています。
一方で、その精密機器も、時にパワーの前では分が悪くなることがあります。スーパーフライ級での**マルチネス戦ではパワー負けの印象が強く、過去のニエテス**との初戦も、どちらかといえばパワーの派手さで押し切られたように感じました。
もともと井岡選手はミニマム級からのスタートです。5階級ともなれば、フィジカル面が課題になるのは避けられないでしょう。
バンタム級転向も、5階級制覇という明確な目標があるからこそだと思いますし、もちろん達成してほしい気持ちは強くあります。
ただ、仮に5階級制覇を成し遂げたとして、それがどれほどの賞賛を集めるかは分かりません。これは、**シュガー・レイ・レナードがラロンデ**に勝利した時の評価を思い浮かべると、ある程度想像がつきます。
結局のところ、重要なのは「誰と戦うのか」だと思うのです。
**堤聖也選手でも、井上拓真**選手でも、どちらが相手であっても勝てば間違いなく偉業と称えられるでしょう。それは5階級制覇という肩書き以上に、「より強い相手に勝った」という事実への賞賛なのだと思います。