もうかなり日数が経ってしまったけど、どうしても文章に起こさないと気が済まないということでこうして2週間以上前の話をしたいと思う。今日は前編。

 

 

2月4日、心斎橋ジャニスで高校時代誰よりも聴き狂っていたバンドriddim saunterのボーカリストKeishiTanakaのワンマンを見た後、そのまま家には帰らず夜行バスに乗って東京へと向かった。去年の7月のTHE SNEEZEの解散ライブを見に行った以来。夜行バスで行くのはそのちょっと前の6月23日に町田SDRであったTHE SNEEZEと39degreesのツーマンを見に行った日以来だ。

早朝6時に池袋サンシャインのバスターミナルに着き、松屋で牛丼をしばき、ネットカフェに入りシャワーを浴び、昼過ぎから各地のディスクユニオンを巡った。

 

時刻は15時30分。山手線沿線ディスクユニオン巡りの旅から池袋に再び戻ると向かうは本当の目的地、池袋マンホールへ。

 

 この旅の目的は紛れもなくこのイベントに遊びに行くことでした。

半分以上のバンドは見たこともなければ音源を聞いたことがない、知らないバンドばかり。

じゃあなぜ、奈良に住んでるただの音楽そこそこ好きな大学生が夜行バスに乗ってそんなイベントに行ったのか。

答えは単純だ。KONCOSとDay tripperの組み合わせにただただ胸が熱くなったからだ。

 

Day tripperは自分が大学生になり、ライブハウスに通うようになってからいろんなイベントで何回も観てきては度肝を抜かれ、ずっとライブを楽しんできた、いわば自分の中ではお馴染みかつ大好きなバンドだ。

 

KONCOSというとみなさんご存知riddim saunterのメンバーが解散後に始めたバンドだ。

そんなriddim saunterというバンド、筆者は人生の中で一番といってもおかしくないくらいに大好きなのである。

 

あれは中学三年生の冬。当時バンプ、アジカン、9㎜、フジファ、ベボべ等いわゆるロキノン系にどっぷり浸かりきっていた時のことだ。

スカパーのMUSIC ON TVでフジファブリックや9㎜ParabellumBulletなどが出演した「GG09」というイベントが放送されると知り、ライブハウスもなければバンド文化もないクソ田舎に住む大澤少年は真っ先に録画したのであった。

 

その「GG09」を再生すると一番最初に出てきたバンドこそriddim saunterである。

大澤少年は衝撃を受けた。今までお決まりの四つ打ちor八つ打ちのギターロックばかり聴いてきた大澤少年であったが、彼らが一曲目にやった「FRESH」にただただ撃ち抜かれた。

ほかのロキノンバンドマンにはないファッション、フルートやトランペットの存在感、曲のコード進行等とにかく何もかもが新鮮で仕方なかった。

 

それからというもののまずはお年玉で1stアルバム「CURRENT」を買い、高校の入学祝い等で彼らのアルバムをすべて揃えてからはひたすら彼らの曲ばかりを聴いていた。

もちろん彼らと出会うきっかけになったGG09のライブ映像は何回もみたし、出会ってしばらくしてからの時にエムオンで生中継された彼らの赤坂ブリッツでのワンマンライブも繰り返し何度も見てた。

そんなこんなでずっと自分の中のトップを走り続けていたリディムであったが、自分が高校2年生の夏に彼らが突然解散を発表してしまった。

 

ただただ悲しかった。彼らに引き込まれる大きなきっかけになったのは彼らのライブだというのに、そのライブを一度も見ることなく終わってしまうだなんて。

なんで行かなかったのと思う人もいると思うけども、俺の育った地元はまともなライブハウスなんて無くて、当然バンド文化も皆無だし、ただでさえ部活で忙しかったからライブハウスなんてお洒落な大人が行くちょっと怖い場所というイメージしかなかったから、ライブを見にライブハウスに行こうだなんて術は全くなかった。

 

今考えても本当に心残りでしかない。

 

 

そんなこんなでリディムが解散してしばらくした冬の事、同じ高校の同級生がメロコアバンドを始めた。

その同級生にライブに誘われるうちにだんだんとメロコアに目覚めるようになった。

 

最初はテンフィートやHi-STANDARDなどメジャーなものが多かったが大学生になり、地元よりはずっと栄えている奈良に出てきて、その同級生のバンドのライブを観に奈良や大阪のライブハウスに通うようになると、もっと若いメロコアバンドにはまっていくようになり、気づけばどこにでもいるライブキッズになっていた。

そんな時に出会ったのはENTHやBACKLIFT、POT、39degreesやDREADNOTE、THE SNEEZEなど本当にたくさんの若いバンドに出会ってきた。その中の一つがDay tripperだ。

 

はじめてDay tripperに出会ったときは本当にいろんな意味でわけがわからなかった。しかしそれもまた新鮮の連続で、気づけば彼らのライブに何回も足を運んでは熱狂していた。

ライブハウスに通っていなかったらあんなバンドに出会うことはなかったと思う。

そんなこんなで大学生活の大半をライブハウスに費やし、そんな大学生活も終わりを迎えようとしていた2016年の年の瀬、事件は起こった。

 

あれは12月30日の22時だったかな。ちょうどリディムに撃ち抜かれて7年が経った頃だ。

「今年も終わるー」なんて思いながらこたつに入りのんびりツイッターを眺めていると

I HATE SMOKE RECORDSの大澤さんのツイートに目を疑った。

 

 

俺「へえー、アイヘイトのイベントにKONCOS出るんやー。あんっ、ちょっと待てよこのDay tripperってもしかしてあのDay tripperですか!!!!!!??????」

しばらくするとある人からの情報でそのDay tripperであるということがわかった。

そっからはもう早かったよね。「2月5日は何があろうと東京行く」って。

 

後編へつづく、、、