インフルエンザにかかり、寝れなかったので買っておいたこの本を読み始め、正味2日間で読破。実はこの本、一度読んだことがあったのだが、内容どころかすっかり読んだことも忘れて2回目の読破となった。情けない。
さて、本題だが、この本の感想。あまり本を読まない自分にとって有川さんの作品は10冊以上読んでいるのでかなり読んでいる作家さんということになる。有川さんの作品で好きなのはその登場人物のまっすぐさ(素直さ、そこから派生した可愛さ)にあったり、それわかるわかる!という人間らしさがとても好きである。また、有川作品は恋愛模様も描かれているのだが、その恋愛が不器用なことこの上ないものがほとんどで、読んでてもどかしいやら、ほほえましいやらなその初々しい恋愛模様もとても魅力的かつ引き込まれていくように書き連ねてある。
そして、今回読んだこの作品も例にもれず、主人公の誠治の分かるよその気持ちというダメな部分にから始まりすっと共感を得ていく作品であった。今回、私は主人公の誠治に自分を少し重ねて若かりし頃の自分を恥じてみたり、その気持ちはこらえてよかったと安堵してみたりしたが、その一方で大人子供として書かれている親、誠一の気持ちがとてもよくわかってしまう。誠一は仕事では真面目ではあるのだがプライドが高く、家庭を顧みず、自分の趣味好きなことに金と時間を費やし、「自分で稼いだ金を自分で使って何が悪い」とふんぞり返っている父親であり、自分が都合が悪くなると声を荒げて威嚇することで相手を負かそうとしてくるというなんとも子供っぽく、最低な父親、そしてパートナーとして描かれているのだ。。。だが。あれ?よく考えてみればこんなことをしているやつを近くに知っているぞ?と思ったら自分である。改めて誠一のことを文章に起こすとひどいものだなと思ったが実は自分は笑えないのだ。私の結婚のマインドの中に、財布は嫁任せにするのは嫌で自分で管理したい。というものがある。理由はいろいろとあり、正論のようなことを並べることができる。離婚するリスクを考えたときに財布は別のほうが良い。共働きの現代において、稼ぎはその人の能力を表すものであり、個人の上に置いて共同生活が成り立つのだから共同生活については個人の能力に寄り、協同の生活費を出すのが筋であり、すべてをいずれかが握っていいものではない。また働く側でお金の使い方をコントロールできない場合、働くモチベーションを見いだせなくなるであろう。とか家事を分担します、嫁は嫁ぐのが当たり前という「昔の当たり前」が崩れている中で、おこずかい制という古い体制が残っているのかも疑問である。などだ。。。。。。どれもまぁ、納得させる、する材料にはなるけど本音はやっぱり、、
誠一と同じで自分の稼いだ金なんだというところに驕りがあるのは間違いない。それをなんだかよく知らないところで使われるのはいい気がしないし、何で逆にもらう立場にならなきゃいけないんだというのが本音である。
また、自分も欠点として自覚があるのだが特にプライベートになると短気を起こしがちである。ここまで理不尽ではないが、なんか自分の将来を想像させるようで、こうはならないよう戒めの気持ちをもって読むことができた。
まとまらないが総轄すると内容は面白いが話題が暗いので☆は4.0といったところで感想としたい。また、時間があったら今度はもう少しほかの人物に焦点を当てて読んでもいいかなと思った。