忘れもしない、2023年11月14日。
STORYTELLER、そしてMY FIRST STORYのHiro、いや、森内寛樹くんにとって、全てがひっくり返った日。
普通のライブではあり得ないような、ファン全員が当日までカウントダウンをする毎日を送っていました。
普通のドーム公演や対バンとはまるでレベルの違うライブになるだろうなと、胸を踊らせつつ緊張しながら、東京ドームに向かいました。
ワンオクのドームツアーに行ったことないストテラは、多分ドーム公演が初めてのことがほとんど。
普段ライブハウスに通ってるからこそ、あまりの広さに言葉を失います。。
かなり時間は経ってしまいましたが、MY FIRST STORY、そしてSTORYTELLERのみんなにとってターニングポイントとなった、“VS”を今更ながら語っていきます。
ONE OK ROCKのステージ
The Beginningから始まったワンオクのステージ。
ワンオクのサウンドは、ドーム会場にマッチし、美しく響いていく。
1年以上経った今でも、あの一言目“Just”は鮮明に思い出せます。
兄弟対決の始まりを“The Beginning”で始めるって時点でもう粋だよね。
そしてNever Let This Goのイントロが流れると、会場がすでに大盛り上がり。Nicheのアルバムで、しかもこの選曲はセンスしかない。
Nothing Helps。正直ワンオクをディグり切れてなかったので、存じ上げなかったかも。
でも、スクリーンへの歌詞の出し方とか、めっちゃポップでよかったな。
Make It Out Aliveは、確かVSのちょっと前くらいにリリースされたんだっけ。もちろんライブで初めて聴いたのだけど、やっぱ生音カッコ良すぎて惚れた。
“set this world on fire now”のみんなで歌うところがとても気持ちいい。
「マイファスファンの皆さん、どうですか?ワンオクかっこいいでしょ?」と、TakaのMCが入る。自信を持って演奏してる、ワンオクらしいMC。
そして「あいつらに伝えたいことをこのセットリストに詰め込んできました。最後までよろしくお願いします。」と言い、観客みなが次の曲に期待を寄せる。
そしてなんとC.h.a.o.s.m.i.t.h。これはTakaが親友に向けた曲なんだとか。
でも、あんなMCの後に聴いたらめちゃくちゃ弟向けにしか聴こえんのよTakaさん。。。私はずっと
“Dream as if you live forever, and live as if you’ll die today”
(永遠に生きるとつもりで夢を見て、今日死ぬつもりで生きろ)
というフレーズに元気をもらっていました。そのセリフがまんま弟向けにしか聴こえない。。
人生後悔のないように。大事なメッセージを、私たち観客も受け取りました。
お次はWherever You Are。日本人のほとんどが知ってる名バラード。これも、恋愛の曲のはずなのになぜかHiroに向けてるように聴こえる。
「僕らが出会った日は2人にとって1番目の記念すべき日だね」
「そして今日という日は2人にとって2番目の記念すべき日だね」
これはどう考えても同じバンドマンとしてではなく、兄貴としての歌詞かな。
1行目は、2人がまだ仲睦まじく兄弟をやっていた日々。
そして、離れ離れになってしまった家族、兄貴の背中を追ってバンドを始めた弟、周りの声によって兄貴への尊敬と憧れが捻じ曲がってしまった過去。
これらのこじれてしまった過去を、ひとつひとつほどいていく日になるであろう2023年11月14日は、間違いなく2人にとって記念すべき日になるに違いない。
そんなことまで考えてセトリを組んでいたのだったらヤバすぎですって、長男さん。
5万人がスマホのライトを照らし、キラキラ光ったスタンドは、息を呑む美しさでした。王者ワンオクだからこそ作り出せる景色なのだと。
空気は一転し、Renegadesが始まる。決してテンポは早くないのに音がかなり重く、ラウドを感じさせる曲だなと。サビでみんなでかけ声的なの入れるの、とっても楽しかった。
次にDeeper Deeperが来たときは、「こんなにたくさん昔の曲やってもらっちゃっていいんですか!?!?」ってなったよね。笑
「後悔しないように生きる」
これがこの曲で1番のメッセージなんだと思った。
ここでTakaは、「あいつのために作った曲が1曲だけあります。」と話し始める。
察しのいい観客は、もうこれはやばい、となったはず。
「今まで一度も歌ったことないし、もうあいつらと同じステージに立つ機会もないだろうから、今日ここで歌います。」
Next song is called… “Right by your side”
この曲は、ずっとストテラの間で話題になっていた。
Hiroが2016年、初めて立った武道館で叫んだ「俺には、越えなければいけないやつが、1人だけいる。実の兄、ONE OK ROCKだ!!!!!」「殺してやりてえよ!!!!!」。
この発言が、兄貴の耳に入ったということは、想像に難くない。
2017年のAmbitionsツアー会場で、限定販売されたCD、Skyfall(coldrainのMasato、CrossfaithのKoie、SiMのMAHがシャウトで参加しているというとんでもないシングル。笑)のカップリング曲が、この“Right by your side”だ。大切な仲間と歌った曲のカップリングに弟への曲を習得するなんて、エグいことをする兄貴だなあと笑
そこには、弟の対抗心剥き出しのセリフに対し、優しくさとすような歌詞が連ねられていた。
和訳した歌詞がスクリーンに映されていたのもとても良かったな。
1番印象的なのは、曲調が変わり、歌詞も英語から日本語に変わったところ。
「悔しさ混じり言葉を吐いた 繋ぐ言葉は若すぎて」
「越えるべきはいつだって 自分自身以外いない」
「君が抱えたその絶望も 燃え尽きるまで叫べばいい」
このパートは、聴いててかなり込み上げるものがあった。
武道館での若すぎる発言。兄に勝ちたいと叫んだ弟。親のこと、兄のことで計り知れない苦労をしたであろう弟の絶望、そしてそれを歌った曲を丸ごと肯定し、安心して続ければいいとさとす。
いつ思い出しても頼れる兄貴すぎて、涙が込み上げてくる歌詞です。
弟が同じ業界に入ってきて、あえて公の場で触れないようにしていた。でもやっぱり裏ではしっかり様子を気にかけてくれていて、自分のことで思い悩んでしまった弟に対して、「越えるべきは自分自身以外にいないんだよ」と伝える。素敵な兄貴です。
兄に固執する必要はない。自分がやりたい音楽をやればいい。そういうメッセージを込めた曲だと感じました。
しっとり気分になって、なんとお次は未完成交響曲。こちらもとんでもないレア曲、Nicheの曲は本当に素晴らしい。
「100点じゃないこの僕に 100点つけるのは他でもない君自身だ」
を、Right by your sideの後に持ってきたの天才だよな。
「お前らの人生だろ??」ってセリフ、あまりにも刺さりすぎた。
そして、「ワンオクとして、そして兄貴としてそれぞれ言いたいことが1つずつある。」とMCが始まる。
ワンオクとして、
マイファスはまだワンオクには遠く及ばない。
「俺らにとってはここ(東京ドーム)は近所の公園みたいなもんだけど、彼らにとっては国立公園みたいなもんだよ。あいつらは飛び級してる。でも、あいつらの敵はもう俺たちじゃない。越えるべきは自分自身以外にいない。いつかまた自分たちだけの力でここに戻って来れるように頑張れ。ワンオクファンもマイファスファンも、見守ってあげてほしい。」とエールを送った。
一方兄として、
「あいつは可愛い弟だし、俺らの家族の事情的に、俺もこれまで辛いことは多かったけど、あいつはそれよりもっと苦しんだと思う。よく乗り越えてここまで来たと思ってる。」と愛に溢れたコメント。
「ラスト2曲、まだまだあいつらに負けてられないからかっこいい背中ここに置いていきます!!!」
始まったのはWe Are。
「自分を誤魔化し生きることに意味はあるか」
“When you standing on the edge, so young and hopeless
God demons in your head, We are, We are”
の歌詞はやっぱり刺さります。ひたすらに弟に向けた曲にしか聴こえないよ。
そして誰もが大好きなキラーチューン、完全感覚Dreamer。初めて聴けて、あまりに良すぎて記憶なくなりました笑
これでラストかと思いきや、突然「いつも2時間やってるから物足りねえよ!」と、しれっとキミシダイ列車を追加。笑
アリーナ席を走り回るTakaに、「これは噂の…!」ってなった。笑
この曲はもう歌詞が全部良すぎて。本当に全部好きだから、聴けて良かった。そして、
「人生なんてこれっぽっちしかないんだからよ!お前らも後悔なく生きろよ!」
というメッセージには、5万人を魅了する全てが詰まっていた気がした。
当初は、ワンオクはマイファスに呼ばれて、とりあえずライブしてあげるみたいな感じだと思ってた。バンドの規模的に、それでも仕方ないはず。
でも、誰よりもマイファスのことを考えて、弟に伝えたいことを曲に込めて。
音楽じゃないと繋がれない不器用な兄弟かもしれないけど、それもまた、彼らなりのコミュニケーショなんだろうなあ。
そんなこんなで、ワンオクのステージが幕を閉じた。
MY FIRST STORYのステージ
まさかの、最終回STORYから始まる。兄貴への剥き出しの思いを歌ったこの曲は、実はかなり長い間演奏されていなかったそう。それをここでぶつけてくるのはするすぎる。
正直メリーゴーランド始まりだと思ったのだけど、ワンオクの最初がThe Beginningでマイファスの最初が最終回STORYってすごく対照的でいいなって。
そしてALONE。ドームでもしっかり映えてたし、いつも通りめちゃくちゃ乗って楽しかった。
ここでメリーゴーランド。一応サマソニでの初披露は見たのだけど、やっぱり東京ドームだと圧巻だよね、、、「勝ちたい」を強調しててすごく良かったし、もう歌詞の全てがエモすぎて。。。
「最後にはこの指先が少しでも届けば 報われると信じてるの」
どれだけ頑張っても前の背中には追いつかないメリーゴーランドだけど、同じステージに立つことで少しだけでも、指先が届いたと信じてる。
そして、これは噂にとどまっているが、Right by your sideへのアンサーでは?とささやかれた君のいない夜を越えて。
「あの日の僕たちは歪みあって憎みあって…」のところ、今回だけは語ると思ったけど、いつも通りシンガロングだった。ただただいつも通りかっこいいライブを披露したかったからなのかな、と思ったけど。
2024年現在、これ以来一度も演奏されてないところを見ると、やっぱり兄に向けた曲なんだろうなと思う。
「今日この日は、12年前僕がバンドを始めた時から夢に見続けていました。」と、Hiroは話し始める。
君のいない夜を越えての後にこれを話すのはずるいって。
「正直この日を遠ざけようとしたときもあったけど、ようやくこの日を迎えることができました。7年前にした(東京ドームでワンマンをするという)約束はまだ果たせてないけれど、去年の武道館でバカな弟の願いを聞き入れてくれた兄、そしてONE OK ROCKに感謝します。」という言葉と共に、メンバー一同が深くお辞儀をする。
「正直これまで兄のことを妬んで、僻んでいたけど、それと同時に、憧れ続けていました。今日は何をもって勝ち負けかはわからないけど、自分にだけは負けたくないから、全力で勝ちに行きます!」と、兄貴のメッセージをしっかり受け止めた上で、この“VS”に挑む意気込みを語った。
そんなMCの後始まったのはアンダーグラウンド。
「人生は勝ち負けじゃないと思うことは一度もないよ」
なんてフレーズが入っているのに。ずるい。ずっとずっと反骨心、悔しさを忘れずにやってきたってことが深く染み込んだ一曲だった。
そして相変わらずエグすぎるTeruのギソロ。これにはOORerもびっくりだろうと、勝手にニマニマしてしまった。笑
そして東京ミッドナイト。東京ドームの夜に演奏されるこれは格別だったね。マイファスの2023年を象徴する一曲だった。
お次はPARADOX。おしゃれ重い、最近のマイファス!!って感じの曲。正直演奏すると思ってなかったけど、やっぱりこのへんをそろえるってことはワンオクのファンを本気で魅了しに来てるんだろうな。
そして、虚言NEUROSE。SEは違ったのか、すぐにはわからなかった。でもやっぱり外せないキラーチューンだよね。あんまりマイク向けられなくて悲しかったけどね笑
Next song is called… えあーくしでん!!!といつもの通り、ACCIDENTが始まる。サビ入り際のフー↑↑がポイントよね。楽しい定番曲。
大歓声と共に始まるI’m a mess。2023年のマイファスを象徴する曲。
でも、この曲を踏まえてのこの公演だと、映し出される歌詞を見てしみじみと思う。
コロナがなければ、2021年にドームワンマン公演が叶っていたかもしれない。
でも、それなら2022年の武道館はなかった。とすると、今日このステージはなかったといっても過言ではない。
「あの日の僕は夢は叶うと思ったけど」
「諦めたくないなんて言葉は頼りなくて」
は、流石に感慨深すぎる。早く単独ドーム公演が見たいです。
お次は、いつも通りバチバチに決めたMONSTER。
なんでかわからないけど、曲のかっこよさはマイファスが世界一だぞ!!!!って、なぜか考えながら聴いてた。笑
「一緒に踊ろうか!」でお馴染みのモノクロエフェクター。いつも通りジャンプ、ヘドバン、声出し、どれも全力でできて楽しかったな。
バックの映像、流石にあの蜘蛛はちょっとNGな人いるだろ笑笑って思ったけどね笑
そして圧倒的な盛り上がり、REVIVER。
花火だかなんだかが燃え上がって、バッチバチに決めてきていました。王道キラーチューンはいつ聴いても最強。
「ラスト2曲にします!」で始まった不可逆リプレイス。なんとなく察して、開始0.1秒で反応できたの本当に自分さすがストテラだなって。
でも同時に、(あと1曲ってなんだろう、ほとんどやったよね??)ってなってた。笑
1サビからドラム台に全員集合してジャンプするもんだから、いつもより早くない?と思ってたら2サビはKid’z残して花道でジャンプするお三方。笑笑
もちろん相変わらず、いつも通り、バリバリでかっこよすぎた。
不可逆もALONEもREVIVERもやっちゃったな、、ラストってなんだ?って思ったその瞬間。
Homeのイントロ。2016武道館の円盤で何度も何度も涙を流したあの曲のイントロ。
これが歌うの本当の最後かなって思いながら焼き付けながら聴いた。
生で聴ける日が来るなんてそんなおこがましいことあるとは思ってなかったのですごく光栄であるとともに、現実として受け入れられなくてただただ全てを、2016武道館に重ねて聴くことしかできなかった。
楽器隊のみなさんは、2016年武道館ではshoさんも含めひろきの気持ちが乗り移ったような演奏、ファーストテイクは1音1音大切にするような演奏、でも今回は東京ドームを噛み締めるようなでも丁寧な演奏だった。この曲を弾く時はいつも全員が真剣に向き合ってるのが印象的。
落ちサビでは、
「また自分たちだけの力でここ東京ドームに帰って来たいと思います。今日は本当にありがとうございました。」
って、ストテラと東京ドームに再びワンマンで来ると約束してくれた。
絶対にその夢、約束が叶う日までずっと追いかけるし全力で支えるし、夢が叶う瞬間を見届けるし、その先の未来も一生一緒に生きていきたいと本気で思ってる。
我々ストテラは全員味方だし、全力で応援します。
(この音源だけ、サブスクで配信されてるので、ぜひ!!!!!!!!)
あのとき歌いきれなかった曲を、無事歌い切った。
あのときの、家族への思いを爆発させた、少年の面影を残したHiroはもういない。堂々と歌い切った。
この日のマイファスはステージ上で、ただひたすら、自分たちの信じた「かっこいい音楽」を貫いていた気がする。
あとから考えてみると、この日を境にマイファスの演奏は自信に満ち溢れたものになった気がする。間違いなく、MY FIRST STORYというバンドのターニングポイントとなった一日だった。
アンコール
アンコール中、スクリーンに、リハでのHiro、Taka、その他マイファス、ワンオクメンバーの様子が映し出され、会場が沸き立つ。
そして、兄弟が握手をし、健闘を祈り合う。
そんな映像を見ているうちに転換が終わり、ステージに現れたのは2つ分のドラムセット。この衝撃は忘れられない。
Takaの「兄弟が両方バンドやってて、東京ドームっていうでかい箱で対バンなんて僕たちにしかできないことだと思う。音楽でしか繋がれない家族だけど、今日こうして繋がれて良かったと思います。」という言葉を合図に流れ始めたのは、Nobody's Homeのイントロだった。
この曲は、Takaが仲違いして、半分喧嘩別れのように家を出て行ってしまった過去を、お父さんに謝り、愛を伝える曲。
本当は親子の曲のはずなのに。
「けど僕は何度も裏切ってきたね I just to say 心から I’m sorry 今やっと気づいたよ」
とHiroが歌うと、もう兄弟の曲にしか聴こえない。これは、この日から3日後に公開されたPay money To my Painのドキュメンタリー映画“SUNRIZE TO SUNSET”で語られていたことだが、Hiroと、Hiroがテレビで聴いて「かっこいい!」となったPTPのボーカルKさんを繋げたのは、他でもないTakaだった。
バンドを職業にするきっかけになった人。そして、MY FIRST STORYというバンド名をつけてくれた大切な人。そんな人と出会わせてくれたのは、他でもない兄貴なのだ。
そんな恩を、「殺してやりてえよ!!!」で返してしまったのだから、この歌詞がとても美しくハマる。
ちなみにこの曲中、バックのスクリーンでは、中央に兄弟が映し出され、その左右に3分割で楽器隊がそれぞれ映し出されていた。なんて粋な演出なのだろう。
そして、Right by your sideで、越えるべきは自分自身だと気づかせてくれた。
「思い出せば僕の背中を あのときも強く押してくれてたんだね」
も含め、恐ろしいほど兄弟の曲になってしまっている。そしてTakaが、
「気づけばバラバラになっていたんだ どうすることもできなくてただ悔しくて」
「けど今言えることがあるの 離れても揺るがないもんはある!」
と家族愛を強調するところ。
Hiro「たとえカタチが崩れて無くなっても」
Taka「目には見えないもので必ず 僕ら生きる限り繋がってるから」
の部分は、やはり涙なしでは聴けない。
両親の離婚でバラバラになってしまった家族を、長男と三男が音楽で再び繋げる。なんて素敵なストーリーなんだろう。
そして、2サビ終わりの”everybody’s home”を叫ぶ部分、ラスサビの”Nobody’s home yeah”も2人で。
「心から愛してるよありがとう」
は、HiroがTakaに向き合って、歌い切った。ずっと言えなかった、このセリフ。ようやく言えた。偉い。ようやく素直になれたんだね。全てとは言わないかもしれないけど、これまでのしがらみから、森内寛樹が解放された瞬間だったのかもしれない。
目を見て頷きながら聴いたTakaは、歌い終わった弟を優しく抱きしめた。
Takaの腕に収まったHiroの顔は、弟の顔そのものだったように思う。
2人とも感極まって、目に光るものがあった。
その後、センターステージでの写真撮影は、HiroがTakaへの愛丸出しで、可愛すぎた。
基本的に末っ子体質なHiro、ワンオクメンバーにもすごく愛されてたな。
最後にTakaが、
「今回武道館でオファーされて渋々OKしたけど、やってみて心から楽しかったと思いました。
マイファスのファンの皆さん、こんな弟を愛してくれてありがとうございます。これからもMY FIRST STORYをよろしくお願いします。」
と、丁寧な挨拶をしてくれた。
なんて弟想いなのだろう。
もちろん、弟さんのことは任せてください、なんておこがましいけれど、これからもMY FIRST STORYと一緒に生きていこうと、強く思った。
万感の拍手と共に、約30年背負い続けたHiroの想い、物語に一区切りを打たれた。
始まる前は「兄弟喧嘩」などと言われていたが、結局これは、兄弟愛の物語だった。
心の底から、この2人が生きる時代、世界に生まれて良かったと思えた一日だった。