さて。今回のメイン。

宇治からJR奈良線で京都駅、そして地下鉄で鞍馬口まで。

京懐石普茶料理を提供している【閑臥庵 】へ行ってきました。

住宅街にひっそり異空間。

この閑臥庵は黄檗宗の禅寺で、元は梶井常修院の宮の別邸。

江戸時代後期に後水尾法皇が王城鎮護のために鎮宅霊符神をこの地に勧請し、１６７１年に初代隠元禅師から６代目の黄檗宗萬福寺管長千呆禅師が開山となって寺としたのが始まりと言われているようです。

黄檗宗は、他の宗派が日本風に変えた現在でも明朝様式を伝えているということですから、だからこんなにエキゾチックな雰囲気を保っているのでしょうかね？

少し早かったので本堂を見させていただきました。

”写真禁止”と書かれているのに、どうぞ写真に撮ってくださいと言われたので、思わず二度聞きしてしまいましたが。

こちらは”砂絵曼茶羅”といって、開山３３０周年にチベットの高僧が来日した際に制作されたそうですが、通常は作ってすぐに壊すものだから、現存しているというのはとても貴重なことだそうです。

せっかく作ったこんなに美しいものを壊すなんて！って感じですが、これを作ること自体が修行のようで。

ゴールドの襖に琉球畳が素敵！

エキゾチックなんですがモダン。

好きですね、この趣向。

こちらはバー。前方には枯山水の庭が広がります。

素敵な庭とライトアップされた中で飲むお酒はまた格別なんだろうなぁ。

そしてそして、

暗くなるととてもキレイ！

ライトアップされたお寺がなんとも幻想的。

左手に食事をするスペース。本堂の左手がバー。

とにかく色々素敵すぎて、、

すべて個室。

赤い襖なんかもツボ。

写真で見た他の部屋では黒とピンクで市松模様になった琉球畳に真っ赤な椅子が置いてあったりの素敵な空間もありました。

最初にお抹茶と茶菓子が出されます。

ところで普茶料理というと、江戸時代後期に黄檗宗の伝来と共に伝わった中国の精進料理ですが、元は寺での行事についての打ち合わせなどの時に茶礼という儀式を行い、その時に出されるお料理だそうです。

日本の精進料理と違う点は、葛や豆腐、胡麻油を巧に使う点で、精進料理なのでもちろん肉、魚を使用しません。

出汁も昆布のみでとっているそうです。

お料理は￥９２４０と￥１１０００くらいのコースがあり要予約。

￥９２４０のものをオーダー。

■笋羹（シュンカン）

盛りつけは２人分です。

笋羹は煮野菜の盛り合わせで、茄子の田楽、ごぼうに青のりをまぶしたもの、南京などたくさんのものが花と一緒に綺麗に盛り付けてました。

■梅干の日の出揚げ

■小松菜と丁字麩の和え物

こちらは２人分で取り分け。

■雲片（うんぺん）

■油茲（ゆじ）

雲片はくず引きで八宝菜の原型だそう、これにお肉を足して八宝菜になるそう。

油茲は味付けした天ぷらで里芋、紅しょうが、舞茸、コーン、ししとう、とうもろこし、蘭の花、豆が入っている籠は昆布で編んでいるというのがすごい！

■麻腐（まふ）　胡麻豆腐

■生湯葉のあんかけ

■鰻の蒲焼もどき

■栗もどき

これらはもどき料理といって魚や肉の擬製品ですが、もちろん本物の鰻ではなく、とうふやごぼうが使われていて黒い部分は海苔。

栗もどきは中身はさつまいもで緑のは茶素麺。中は柔らかく、外はカリっとしている。

■酸菜（さんつぁい）　じゃがいもの酢の物

酸菜は酢の物にあたり、じゃがいもと思えないくらいシャキシャキしているこちらは酢がけっこう効いていてとてもおいしい。

ちなみに日本酒を飲んでいたのですが、金箔が。

■飯子（はんつう）・澄子（すめ）

■果菜（くおぅさい）

この日は寒かったので、ぜんざいを出してくださいました。

甘味控えめ。

心のこもったおもてなしと素敵な空間、そして美しく繊細なお料理に感動しましたし貴重な体験でした。

日本料理って素晴らしいなぁと。（中国から伝わったものですが）

ちなみにランチもやってますが、やっぱり夜がオススメ。

しかしこの１週間ほとんど家にいなかったもので、その間の忘備録もやっとＵＰできて落ち着けた。

最後に１件だけ忘年会がありますが、年末年始は家族とのんびり過ごす予定。

カウントダウンイベントとか興味ないので。

実は来月にもまた京都に行くんですよねぇ。

なんだかんだいってもあたしの家からはけっこうあるし、寒いんですけどとにかく好きなので。

楽しみ。

閑臥庵
住所：京都市北区烏丸通鞍馬口東入ル新御霊口町278

TEL：075-256-2480

雰囲気：❤❤❤

～閑臥庵～