
毎年、梅雨の時期から10月の初旬にかけて、熱中症を発症する方が急増します。
「私だけは大丈夫!」と思っていませんか?
熱中症は、気温が高い屋外だけで発症すると思われがちですが、曇りの日や室内、夜間寝ているときや部屋の中でも発症します。この季節は、救急車で搬送される方も急増するため、24時間注意しておくことが必要です。
また、今年の夏はこれまでと異なり、新型コロナウイルス感染予防に伴い、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや「3密(密集、密接、密閉)」を避けるなどの「新しい生活様式」が求められており、それを踏まえた、熱中症予防行動が重要です。

▶暑さを避ける工夫をする
・エアコンを利用する等、部屋の温度を調整
・感染症予防のため、換気扇や窓開放により換気を確保しつつ、エアコンの温度設定をこまめに調整
・暑い日や時間帯は無理をしない
・涼しい服装をする
・急に暑くなった日等は特に注意する
▶適宜マスクをはずす
・気温、湿度が高い中でのマスク着用は要注意
・屋外で人と十分な距離(2メートル以上)を確保できる場合には、マスクをはずす
・マスクを着用しているときは、負荷のかかる作業や運動を避け、周囲の人との距離を十分にとった上で、適宜マスクをはずして休憩を
▶こまめに水分・塩分を補給をする
・のどが渇く前に水分補給
・1日あたり1.2リットルを目安に
・大量に汗をかいた時は塩分を忘れずに
▶日頃から健康管理をする
・日頃から体温測定、健康チェック
・体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅で静養
▶暑さに備えた体作りをする
・暑くなり始めの時期から適度に運動を
・水分補給は忘れずに、無理のない範囲で
・「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度
特に、熱中症になりやすい高齢者、子ども、障がい者の方々は、より注意する必要があります。周囲の方からも積極的な声掛けをお願いします。
昨年、熱中症によって救急搬送された人の数は、全国で7万1,317人(大阪府5,182人)で、そのうち126人(大阪府14人)が命を落とされています。
「私だけは大丈夫!」と過信せず、こまめな水分・塩分補給や気温や湿度が高い日には外出を控えるなど、熱中症予防を心がけましょう!
特に、高齢者と子どもは注意が必要!!
高齢者が熱中症にかかりやすい理由
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加齢により、汗をかきにくくなるなど体温調節機能が低下します。このため、暑さを感じにくく自覚症状が出にくくなります。
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加齢により、体内の水分量が少なくなることから、のどの渇きを感じにくくなるため水分摂取量が低下します。
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頻尿の心配から、水分摂取量が十分でないことがあります。
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体力が低下している方や持病を持っている方は抵抗力が弱くなります。
高齢者は、熱中症も対応が遅れがちになりますので、ご家族・ご近所の方などの対応も重要です。
注意点
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のどが渇かなくても、こまめに水分補給をしましょう。
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部屋の温度、湿度をこまめに測り、扇風機やエアコンを使って温度調節をするよう心がけましょう。
子どもが熱中症にかかりやすい理由
- 子どもは汗腺をはじめとした体温調節能力がまだ十分に発達していないために、熱中症のリスクが高くなります。
- 晴れた日には、地面が近いほど気温が高くなるため、幼児は、大人以上に暑い環境にいます。
注意点
- エアコンがかかっていても熱中症になる可能性があります。
- 子どもが十分に水分補給できているか、適度に休憩できているかなど、大人は注意して見守るようにしましょう。
こんな症状に注意!
熱中症は、体の水分と塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能がうまく働かなくなります。
初期の症状として、めまいや立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のけいれんや痛み(こむらがえり)が現れます。
症状が進むと、吐き気や嘔吐、力が入らないなどの症状が現れます。
さらに重症になると意識障害やけいれんを起こしたり、体温が著しく上昇し、最悪の場合は死亡する可能性もあります。
| 重症度 | 症状 | 対応 |
|---|---|---|
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1度 |
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2度 |
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3度 |
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熱中症かな?と思ったら
- まず室温をできるだけ下げて涼しくしましょう。
- からだが熱いときは、衣服をゆるめ、冷たいタオルや氷のうなどで冷やしましょう。
(特に頚部、脇の下、股関節などに当てて、皮膚の直下を流れる血液を冷やすことが有効です。) - 冷たいスポーツドリンクなどで、水分摂取しましょう。
以上のことができないとき、実施しても症状が改善しないとき、さらにめまい、吐き気や、意識がはっきりしないなど重症の疑いがあるときは、早めにお近くに医療機関を受信したり、救急車を要請してください。