はじめまして、深澤嵐(ふかさわあらし)と申します。
と言いつつ、”STRAYDOG”に参加するのは2019年の「バンク・バン・レッスン」以来2度目になるので、覚えてくださっていた方には、お久しぶりです。
舞台「幸せになるために」、この作品の題材は1985年8月12日に起きた日航機123便墜落事故。作・演出の森岡さんのオリジナル脚本でフィクションとはいえ、実際にあった事故を題材に、事実に基づいて書かれているので、事故について知るため、世に出ている様々な資料に目を通しました。
亡くなられた方々のご家族が集まってできた8.12連絡会という互助会があり、その会が発行している会報「おすたか」の総集編「茜雲」を読んでいた時です。
遺された方々の想いを泣きながら読み進めるうちに、この作品に臨むためには、慰霊碑に手を合わせておかなければならない、という思いが強くなり、稽古に入る前に、慰霊碑のある御巣鷹山の尾根と慰霊の園へ行ってきました。
後日、山へ登った森岡さんも仰っていましたが、昇魂の碑が建つその山は、本当にものすごいエネルギーに満ちていました。今でこそ整備されて登りやすくなっていますが、当時は人の立ち入らない山だったそうです。この険しい山で亡くなった方々や救助活動にあたった方々、今なお慰霊のために山に登る遺された方々のことを思うと涙が止まらなくなりました。



慰霊の園には、事故当時の記録や遺品が置いてある展示室があり、この遺品を目の当たりにしたときも胸が締め付けられ、泣かずにはいられませんでした。

この作品の世界を生きるということは、この事故で人生が変わったすべての人々の思いを背負うことだという気持ちで、日々稽古に臨んでいます。
今作で書かれていることがすべてではありませんし、どう感じるかも人それぞれだと思いますが、観てくださる皆様にとって、事故について少しでも知る、振り返るきっかけになるよう、全力で挑みます。 空の安全を願って、そして、520の御霊に祈りを込めて。
長くなってしまいましたが、ぜひぜひ劇場に足を運んでいただき、目撃してください。
よろしくお願いいたします。

今回たくさんお世話になっている”STRAYDOG”の重松隆志さんと西家貴絵さん