クリスマス、サイレントナイト。
静かに過ごすのが本当なのだろう

冬の夜
物音ひとつしない夜

窓を開けて耳を澄ます


静寂の嵐、風の動き
しんと冷たい空気が体をめぐり
私の欲情を洗い流した

クリスマスの夜


人を好きになる
彼女は人の妻
彼女への愛は誰にも負けない
これは叶わぬ恋
彼女を見ると胸が締め付けられる

彼女の笑顔は愛おしい
意識が遠のき抱きしめてしまうのが怖い

彼女が他の男と話しをするだけで
私のからだに渦巻く醜いジェラシー
こんな苦しい想い
もう辞めたい

でも彼女を愛している
永遠の愛



先週木曜の朝

かばんの中から鍵が出てきた

3月に無くした会社の鍵

何度も見たのに無かった鍵が
何かを知らせるように出てきた
「なんかいいことあるのかな」

何かを期待して会社に出かけた


「お友だちになりませんか」

ネットの知り合いからのメール

疑いながらも
土曜に会った



高校生の頃、冷たい夜空
青白い流れ星に祈ったような
運命的な出会い


最初から心の通じた彼女
手を握るだけで分かり合える彼女


大学のバイト
友だちと語った
理想的な出会い


男と女の関係は他人と同じとか有りえないもの

一瞬で燃え上がるこの想い
ひとの一生で何度もないだろう


この一瞬が、滝を落ちる水滴のように
あの時だけで流れ去るようでこわい

今あの滝を見つめても、あの時の水滴はもう見れない


彼女が夢にならないよう
抱きしめたい

もう離さないよ