バレンタインデーより10日ほど前の、ピアノのレッスンでのこと。
「Nくんのこと、どう思う?」・・・と先生。
「いいと思うよ。」・・・と簡単に答えてしまったモモ。
Nくんとの出会いは、昨年の夏のコンクール。
お昼の休憩で、モモの先生と一緒にファーストフードのお店に入ったら
そこにモモの先生と同じ楽器店に所属する先生と、6年生のNくんがいました。
一緒のテーブルで食事をしたけれど、Nくんとモモが会話をする事は
ありませんでした。
その時を含めて2回、コンクールでNくんの演奏を聴く機会があったのですが
彼はいつも【ハンカチ】を持って舞台に出てきて、鍵盤を拭くのです。
最近のモモもハンカチを手に舞台に出るけれど、男の子でハンカチって
少ないですよね。
私たちは勝手に、Nくんのことを【ハンカチ王子】と呼ぶようになりました。
今頃になって、Nくんの話が出るなんて変だなと思ったので
先生に聞いてみたら、笑いながら答えてくれました。
一緒に食事をした時に、モモはデザートのアップルパイを食べたかったけど
最初に注文したハンバーガー1個を食べきれずに言ったことばが
Nくんのハートを捕らえてしまったそうです。
「もう食べられへん。 残してもいい?」
バキュ~~ン
周りの人たちはみんなガツガツ食べてるし、そんなのしか見たことないから
食べられないのに驚いて、可愛くて可愛くて一目惚れ・・・・だそうで。
バレンタイン目前でこの話が出たので、催促かな?とも思ったのですが
渡すのにも困るので、やめました。
上手い具合に、日曜日の音楽教室のコンサートのチラシが
出来上がってきたので、モモは「ハンカチ王子にも渡しといて。」と
先生にお願いしたみたいです。
本当に会場に来たらビックリしちゃうな
年上のオトコまで振り回すなんて。。。
簡単に答えてしまった 「いいと思うよ。」 という言葉が
どれだけ重いのか、知らないんだな。
少食のオンナに簡単に引っかかったハンカチ王子、
君は・・・・こんなことで大丈夫なのか