西尾維新先生の書く物語も勿論大好きなんですが、
あとがき
も大好きです。
作者の平常の脳内が垣間見える瞬間です。
視点が非常に新鮮なんです。私的に。
今回は、血液型占いを通して
表現が違うだけで結局どれも根本は同じ。
だけどみんな「へぇー、やっぱり」ってそのトラップに引っかかっちゃうね、
みたいな事を言っておられた。
血液型占いとかに、A型は神経質でB型は自由奔放(だったかな?)とか色々書いてあるけど、
「リーダーにはある程度神経質でいてもらわないと困るし、自由奔放とマイペースって言い方が違うだけじゃあとか、自由奔放を自分勝手と読み替えた場合、それはこだわりの強い神経質と紙一重の差もなく、リーダーには揺るがない意志を持っていて欲しいと考えれば、それはマイペースであるべきで、そんな風に考えを詰めていけば、全部同じこと行ってるじゃん、という突っ込みを入れざるを得ないのが現実」
ってw
なんとなく思ったことはあったけど、それを言葉で表現したことはなかったし
具体的に何て言葉と何て言葉が根本的に同じだよ、悪く言えばを良く言えばに変えた言葉だよ、とか考えらんなかった(語彙力のなさ)から、言ってくれてスッキリしたというか、なるほどねというか・・・
いつも新しい境地に連れてってくれる
しかも西尾先生の書くあとがきって、
そんな日常のなんてことない題材をとりとめもなく書いてるように見えるんだけど、
伝えたい思考論が物語と合ってるのが凄い。
傷物語は読んでないけど、
今回もきっとそんな着眼点を使って解決してくのかな?
とちょっと思った。