なにが素晴らしいかって、
こういう貴重な文献を知ることができることだよね
ハードカバーとか大きい本は、
やっぱり買いにくいもんです。
高いし。
文庫は、値段もお手ごろだし、
なんてったって
移動中にも読めるこのサイズがいいよね
女性は特に、バッグが小さいので有難いのではないでしょうかwww
それにこういう類の本って、小説と違って、
なかなか一般の読者の目には入らないじゃないですか。
この数学物語って本を、
文庫になる以前に見かけたことがある人がいったいどのくらいいるのか。
こんなの見たこと無いって人の方が多いよ絶対
でもね、
この本、
昭和30年代に別の出版社から刊行されているんだよ
50年も前だよ
なんかこの人のしゃべり方丁寧だなぁ~~~
ってずっと思いながら読んでて、
ついにはパリが「パリー」て表記されてるもんだから、
いつの書物だこれは
と、あとがきを見てみたら、
オリジナルは30年代。
なるほどだからこんな口調か
と納得すると同時に、
こんなに昔から、こんなに簡潔明快爽快な数学の歴史を語っている本が存在したのか
と、いつの時代も変わらぬ数学という偉大な学問に感嘆すると同時に、
なぜみんな大々的に取り上げないんだコレ読んだら、コレ読んだ先生が生徒に数学教えたら、絶対この国から数学嫌いなんていなくなるのに
とジレンマでいっぱいになった。笑
でも文庫化されてるわけだし、
消費者の視界に入りやすくなったわけだし、
(書店が置いてくれれば、の話だけど・・・)
是非みなさん、
お手ごろでお手軽な文庫に注目してみてはいかがでしょうか?
なんつってwww
しかしこの本、本当に楽しいお
最初は、動物って数を認識できてるのかって話からはじまって、
未開人とか昔の人たちはどんなふうに物を数えていたのか、どのように数字を作り上げていったのか
って根本的なことから始まり、
数学の起こりを諸文明でわかりやすく説明し、
その後、今私たちが学校で習ってる「数学」という形態になるまでどんな人たちの苦労があったのかを
偉大な数学者たちの人生の一片とともに紹介しているのです。
これが本当に分かりやすいんお
学校の授業では、
計算の仕方、比例はy=ax+b、四角形の面積は縦×横、みたいに公式ばかり教えられるだけで、
なんでそう考えられるのか、どうしてそんな方法が生まれたのか、根本的なことって、内容が難しくなればなるほどなかなか説明してくれないものです。
先生も知らなかったりするし。
でもその根本が一番大事だったりするもので。
根拠ってのは、自分で見つけて理解して、
今までの知識と繋げて納得して、嬉しくなって、
そうやって勉強の楽しさを知っていって、意欲も高まってくもんだと思うんだけど、
今の世の中、そう上手くはいかない。
やっぱり受験のために勉強、っていう考えは払拭されなくて、
子どもたちにもそんな考えが浸透してて、
何の教科が好き?
って聞いても、
他の教科よりはまだ○○の方がマシ
って、他の教科との比較でこっちの方が・・・テストの点もいいし・・・って答え方しかできない子たちが多い。
純粋に寂しい。
おっと!もう出かけなきゃ
あぁこの本みんなに読んで欲しいなぁ。。