憧れのヴェルサイユ宮殿 ~鏡の迷宮で、カール行方不明!?~<8 戦争の間>この部屋は軍事勝利がテーマの部屋よ。オランダ戦争の時のライン川を超えるルイ14世がモチーフになった、アントワーヌ・コワズヴォクス作の『敵を足下で踏み敷く馬上のルイ14世』のレリーフが飾られているわ。 天井の絵はシャルル・ル・ブランが神話と戦いをテーマに描いたものね。上を見ながら歩いているから、ちょっと首が痛いね・・・あと、カールがいないニャ。え!?どこ行っちゃったの??天井画に気を取られてたためか、方向を間違ってしまったかもしれないカール。とはいえ、団体から遅れることもできないため、ここはひとまず順路に従って進むことに。<9 鏡の回廊>うわ~ここが鏡の回廊ね宮殿内で一番広い空間で、全長73メートルあるのよ この回廊はマンサールの設計で1684年に完成したの。何枚鏡があるニャ?357枚の鏡がはめ込まれているわ。室内の装飾はシャルル・ル・ブランが手掛けていて、フランスの歴史的偉業がテーマとなっているの。30枚もの天井画がその栄光の治世を物語っているわ。【動画】鏡の回廊の様子https://youtu.be/WvWJvq4-akQひときわ目立った場所ニャが、大事な行事で使われたのかニャ?そうでもないの。この回廊が儀式の場として使われることはあまり無くて、宮廷人や訪問者の通路、待ち合わせ場所として利用されていたのよ。あ、でも第一次世界大戦の終わりを告げる『ヴェルサイユ条約』が調印された時はここが使われたわ。あ!ニャンまる、どうしたの?・・・あ!あんなところに!探したニャ?あまりに広いからちょっとかくれんぼしてたニャ。よかった・・・。はぐれちゃったと思ったわ。<10 牛眼の間>この部屋は1701年に作られた控えの間で、宮廷人たちはここで王の寝室に入る許可を待っていたの。 あの丸いの、牛の目玉ニャ?形が似ていることからそう呼ばれているわ。あと、この部屋にはジャン・ノクレ作『ルイ14世とその家族』が飾られているわ。オリンピアの神々になぞらえて王室一家を描いたものよ。参考資料として載せておくわ。<11 王の寝室>またベッドがあるニャ。しかも金ピカだニャ!ここは宮殿内の中心に位置する部屋で、王が朝の引見と就寝前の接見式を行った場所ね。カラッチオ作『洗礼者ヨハネ』をはじめとする王室収集品の傑作もここに置かれていたわ。ちょっと色合いが落ち着かないニャ・・・金ピカすぎてリラックスするところじゃないみたいね。。<12 閣議の間>この部屋はルイ14世の執務室ね。ルイ14世が夕食後に家族等限られた近しい人々と過ごした場所として使われていたところよ。ゴールドが基調の部屋が多いけど、珍しくブルーのテーブルクロスねこの部屋には、ルイ15世、ルイ16世によって注文された数々の美術品が飾られているわ。<13 平和の間>ここは主に王妃の遊戯室として使用されていた部屋よ。さっき通ってきた「8 戦争の間」とちょうど左右対称に作られているの。ホントだニャ。全体の装飾が「8 戦争の間」と同じだニャ。暖炉の上の絵画(写真の真ん中にある丸いところ)は、フランソワ・ルモワンヌ作『ヨーロッパに平和をもたらすルイ15世』が描かれているわ。戦争によるフランスの勝利は「ヨーロッパにおける平和」を確立するための正当なものということなのニャ。この時代のフランスがいかに権力を持っていたかってことが、各部屋を通してひしひしと伝わってくるわね!ヴェルサイユ宮殿の部屋巡りは続きます