<王室礼拝堂 内部>
さっき外から見えていた王室礼拝堂の内部ね。この礼拝堂の構造は2階建てで、国王たちは上階の特別席からミサに参列していたのよ。屋根の部分の装飾はアントワーヌ・コワペル作『世界の贖罪の約束をもたらす栄光の中の神』きらきら

すごく綺麗にゃ!ストラスブール大聖堂の中は暗かったけど、ここは明るいニャ!きらきら!!
ストラスブールにも行ったの?
ストラスブール大聖堂の様子はこんな感じだったニャ。(ストラスブール大聖堂の記事はこちら

きらきら!!  おんぷ  ト音記号 おんぷ  きらきら!!  おんぷ  ト音記号  きらきら!!  おんぷ  おんぷ  
    
女の子あっ!パイプオルガンの演奏が始まったわ!
https://youtu.be/lfAm__uDCJQ
(パイプオルガン演奏の様子)

<1 ヘラクレスの間>
もともと礼拝堂だったところを、ルイ14世に贈られた絵画を飾るために建築された広間よ。天井には『ヘラクレスの神格化』が描かれているわ。
 
   
右の絵が贈られた絵かニャ?。
そう。ヴェロネーゼ作『パリサイ人シモン家の宴』という作品よ。


<2 豊穣の間>
この部屋は王室関係者や貴族の団らんの場として使われていた部屋よ。奥にはルイ14世の宝物コレクションがあって、賓客にそのコレクションを見せていたりしたようね。


<3 ヴィーナスの間>
この部屋は1670年代に作られた部屋ね。バロック様式が随所に取り入れられていて、宮殿の中でも特にその様式が顕著に表れている空間なの。
 
   
ヴィーナスをモチーフにした作品はルーブル美術館にもいっぱいあったニャ。
そうね。ヴェルサイユ宮殿全体の装飾は、太陽系の惑星を元にしているといわれているわ。
女の子そういえば、ヴィーナスって愛の女神だけど、同時に「金星」を表しているわ!

<4 ディアナの間>
ここは、ルイ14世の夜会において「ビリヤード会場」として使用されていたところよ。ビリヤードが得意であった王が観客の拍手喝さいを受けたため、「拍手の間」ともいわれているのよ。ぱちぱち

狩猟の女神ディアナは同時に「月の女神」moon*でもあるニャ。やっぱり惑星をもじっているニャ!
天井画にディアナが描かれているけど、王の得意だった狩猟も関係しているみたいね。


<5 マルスの間>
ここはマルスの間よ。儀式が行われる際に、衛兵の間として使われたホールなの。ただ、のちに音楽とダンスの空間に変わり、「舞踏会の間」といわれるようになったわおんぷ

マルスは何の星ニャ?あとこの絵の人は?
マルスは火星を表しているニャ。肖像画は・・・たぶんルイ15世だニャ。
そうね。火星を表すマルスは軍神でもあるの。天井中央に、クロード・オードラン作の狼たちが引く戦車に乗ったマルスの絵が描かれているわね。


<6 メルクリウスの間>
ベッドがあるニャ!ということはここは寝るところニャ?夜空
確かに、元は儀式用の寝室で、豪華な銀製品の細工などで装飾されていたんだけど、1689年のアウクスブルグ同盟戦争の財政支援のために、鋳造を余儀なくされてしまったのよ。
 
   
あと、この部屋は1715年、ルイ14世が逝去したときに遺体を1週間安置したことでも有名よ。
女の子メルクリウスって何?どの星なの?
メルクリ・・・マークリ・・・水星の意味の「マーキュリー」だニャ!
女の子(わわ!ちょっと強引(笑) 思いついたの?知ってたの?)


<7 アポロンの間>
アポロンは太陽晴れだニャ。これはルーブルでも何度か出てきたからわかるニャ。
そうね。ルイ14世は自身を太陽神アポロンに投影していたの。だからこの部屋には、かつて王の玉座が置かれていたのよ。天井画にはシャルル・ド・ラ・フォッス作『四季に取り巻かれ凱旋車に乗るアポロン』が描かれているわ。


女の子宮殿自体が太陽系にたとえられていてその中心に自分(ルイ14世)がいるって考え方がすごいね!
自己中心的の極みだニャ!