キュルキュル
キャキャキャ~!
信号待ちしていた周囲のドライバー
の視線を浴び、
ホイルスピンしながら車体を揺さぶり
うなりをあげ発進する白いマシン。
車体にはなぜか若葉マーク、
運転者はこの私、
車は当時大衆車の代名詞だった
カローラ。

18才のとき免許を取り、
車に乗りたくて
乗りてくてしようがない、
だが買う金もなく
当然の流れで母の乗るカローラを
乗り回していた。

オートマ車だがニュートラルで
空ぶかしし、いきなりドライブ
に入れるとホイルスピンしながら
飛び出してゆく、
悲鳴をあげる車、そして母、
「お前が乗り出してからなんか燃費が悪くなった気がするんやけどな~」
「そうか?気のせいやろ」

連日連夜のドライブ、道路はサーキットと化した。
中華料理店でバイトして
ハンドルを交換、
momoのウッドのステアリング。
これでカッコよくなった。
「ツルツルすべってハンドル切りにくいんや
けどな~」
「慣れや慣れ、慣れたらいける」

音楽好きの私はもちろんオーディオをいじり
パナソニックのコンポに
バイトの給料を全額つぎ込む。
音響はよくなったが車の音が悪い、
タコ足とデュアルマフラーを検討
し始める。
「ちょっと車の音が大きなるけどええかな?」
「もうやめてくれー 」

無理らしい。

母のカローラにこれ以上つぎ込むのも
アホらしくなってきた。
欲しい、
自分の車がどうしても欲しい、、
カー雑誌を穴が空くほど見るが
買えないものは買えない。

ある日の深夜、
カローラで和歌山の磯ノ浦へ
ドライブ、海岸沿いを飛ばしているとなぜか
巨大な大木が目の前に!
お母さん先立つ不孝をお許し下さい!
ドガッシャーン!
白煙をあげクラッシュするカローラ、
体は無傷、車はボコボコに、
母に悪いことをした、、

今の若者は車を持ちたがらないと言う、
車の維持費を考えると
割に合わない、移動は電車で、
という子が多いらしい。
男の子にとって車は最高の娯楽道具だと
思うのだが時代が変わったのか、
ちょっぴり寂しい気もする、
若い時しかできない遊びを思い切って
やってもらいたいと思う
今日この頃である。