『プロジェクト・ヘイル・メアリー（上・下）』アンディ・ウィアー著（小野田和子訳）を読みました。

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グレースは、真っ白い奇妙な部屋で、たった一人で目を覚ました。ロボットアームに看護されながらずいぶん長く寝ていたようで、自分の名前も思い出せなかったが、推測するに、どうやらここは地球ではないらしい。断片的によみがえる記憶と科学知識から、彼は少しずつ真実を導き出す。

この本、評判がいいので読んでみましたが、評判にたがわず面白かった～！

「がっつりSF」ですが、理系の知識はからっきしの私でもこんなにひきこまれるなんて、アンディ・ウィアーはすごい。

この本、グレースがひとつひとつ自分の周囲の謎を解き明かしていく様子を、わがことのように読者が一緒に理解していく読書体験が最高に楽しいので、情報をいれずに読むことをおすすめします。私も内容を書くことはやめておきます。

自身の科学の知識を、グレースが自分の状況にひとつひとつあてはめながら記憶をよみがえらせて事情が明らかになっていく様子が面白い。未知との遭遇だらけで興味津々。SFというと理知的な印象を受けるかもしれませんが、この本は笑えたり温かい気持ちになる場面もいっぱいあってとても好きです。この本を読めて本当に「しあわせ！しあわせ！しあわせ！」