よく、自分のやりたいことがわからない、
どうしたらいいかわからなくて前に進めない、
という話を見聞きします。

でも、私からしたら、それはそうかもなと思えます。

だってみんな、自分の感情にフタをして生きているのだもの。

つらい思いを味わいたくないから、モヤモヤしても、
なんかヘンだなと思っても、気づかないふりでスルーしてる。

感情って、人間である証拠。

五感と同じく、もともと人に備わっている機能。

いわゆるネガティブといわれる類の感情、
悲しい、腹が立つ、嫌い、淋しい、つらい、傷ついた、嫉妬、
などを感じるのが、みんなすごくイヤなんだね。

でも、感情ってすごく強いエネルギーだから、
そこを見ないふりして抑え込んでいたら、
前に進むエネルギーだって湧いてこないよ。

自分の感じていることを、なかったことにしてスルーしているのに、
やりたいこと、好きなこと、何をどうしたいか、
という想いだけは感じ取れる、なんて虫がよすぎると思うな。

ネガティブもポジティブも、前向きさもウダウダも、本来は全部等しいはず。

ある種類の感情を抑え込んで、自分にとって好ましい感情だけを
ピックアップして感じ取る、なんてことが可能とは私には思えないんだ。

人生が停滞して進んでいかない、そういう人は、
自分が何を感じるのを恐れているのか、
向き合ってみる必要があるのでは。

そうしたら、たとえば、
「あのとき自分の心はすごく傷ついたんだ、それを味わうのは二度とイヤなんだ」
ということに気づくかもしれない。

一度気づいて、そこにあるのを認めてしまえば、
その感情は強烈さを徐々に失っていくから。

その後、その感情に触れるたび、その威力はどんどん弱まり、
いつのまにか、ほとんど何の影響も及ぼさなくなっていくよ。

感情は、本当の自分に気づくためのヒント。

それがあるから、自分がどういう人間かがわかる。

一つの出来事でも、みなそれぞれ感じ方が違うよね。

美人を見たとき、うっとりするだけの人もいれば、
悔しくて嫉妬に燃える人もいる。

嫉妬を感じるなら、それは、ほとんどの場合、
「私も美しくなりたい！」ということなのじゃないかな。

だったら美人を妬むのではなく、自分が綺麗になることに夢中になればいい。

それを、嫉妬なんかしていない、と感じていないふりをして
中途半端に抑え込むから、何が何だかわからずに
憂うつな感情にさいなまれたり、美しい人のあら探しをしたり、
ひどくなったら中傷したり...

幸せじゃないよね。

感情にマイナスやプラスなど、本当はない。
どの感情も全部等しく同じもの。

感情はエネルギー。

人を前へと動かす。

マイナスと思われるような感情をも受け入れられるからこそ、
エネルギーが充電されるのだよね。

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【再アップ】自分の感情から目をそらさないで