自由はいかに可能か苫野一徳さんの本。さほど期待していなかったのですが、なかなか面白かったです。普通みんな自由に何かしてくれ、と言われても困る訳で、つまり、自由であることの苦しみを味わうわけです。一方、人は常に自由であることを望んでいる訳ですね。このなんとも言えない矛盾を見事紐解いています。では、自由の本質は何か?彼はヘーゲルの現象学に依拠しながら、自由=我欲する、と、我為せる、のバランスこそが自由の本質であると言います。では、自由を手に入れるために我々は何をすれば良いかについては、次回また。