芦原会館時代に私が指導した者のなかには
現在SPを務める者がいる。
最近映画などにもなったSP「セキュリティ・ポリス」のことである。
詳しく言うと、SPというのは、警視庁の警備部の警護課を示す。
通常警備部は、警護課と警衛課の2つに分かれている。
大臣や国賓などの要人警護にあたるのが警護課つまりSPである。
それに対して警衛課というのは、天皇・皇后両陛下など皇室関係者
の警護を担当する部署のことをいうのである。
SPはさらに第1係から第4係まで分類されており
警護第1係は、内閣総理大臣、第4係は政党要人、都知事などが
該当する。
ちなみに映画「SP」で岡田准一が演じるSPが所属しているのも
この第4係なのである。
さらにこのSPの条件には、身長175cm以上で柔道・剣道・合気道の
いずれかで3段以上の実力があることが最低条件となる。
これら以外に逮捕術、拳銃操作術などが特に優れていなくてはなら
ない。つまりSPになる人間は、警察官でも特に優秀な人材なのである。
現在、SPの仕事をしているHくんは、その技術の高さを買われての推薦
もありSPの職につくことになったのであるが、彼に言わせると芦原先生
のサバキ技術は、現場でこそ非常に役に立つという話であった。
彼は、Aバトンの技術を通常の警棒の動きにも応用しているという。
学べば学ぶほど奥が深いのが、芦原先代の技術であるといえるだろう。