芦原英幸先生は、空手家という者は常に謙虚であり弟子を

大切にしなければいけないと言っていた。


また、空手家として日々の鍛錬を欠かさないことが重要である

と常々弟子たちに語っていた。


空手家のなかには、空手を知らんのか?酒乱なのか?そうい

うわけのわからない常識に欠ける者もいるため、常に一般人

より一歩下がった謙虚さが必要だと語っていた。


先日もある学生から某有名な武道家のとんでもない話を聞かされた。


その武道家は、無類の女好きで、道場に来る女子会員でかわいい娘

がいると片っ端から手をつけるというのである。

地方の支部に出張にいけば、その地区の支部でも女子に手をつける。


まるで「歩く生殖器」ですと、その人物は語った。


それに、その組織の長であるため、弟子は自分の奴隷のように扱う。


たとえば弟子が、病気や怪我で道場を休んだものなら、自宅にまで

電話をしてきて「病気をするのは精神がたるんでいるからだ」とか

「怪我をしていても見学はできるだろう」と激怒し、練習には這ってでも

出て来いというらしい。


まさに時代錯誤もはなはだしい。


まさか?そんな道場があるんですか?


という人も多いが実在するのだからしかたない。


芦原先生は、空手を学ぶときには、よくその指導者を観察しなさいと教えて

いたが、空手の実力が多少あっても、そういう生活面で乱れている人物の

空手は、どこかでゆがんでおり、技術もきっとどこかで停滞している。


そういう道場に限って、審査を年に何回もやったり、何十年と稽古をやって

も初段すら取れないシステムになっていたりする。


普通の道場でも初段は最長でも3年くらいまじめにやれば允許されるもの

である。それが、何年まじめにやっても初段すら取れない道場というのは

普通に考えるとおかしな道場なのである。


たぶんそういうところの空手家(空手家とは呼べないが)は、技術的にも

たいした技術を知らない空手のできない空手家なのかもしれない。