METS-MEN①~出会い~
時は20XX年。砂漠の荒野にたたずむ男が1人。「ここが100年前の世界…」不毛の大地を見渡し、男は歩き出す。道標は何も無い。しかしその歩みは確かに約束の地を目指していた。山深い森の奧。「その時がきたようだ。」淡い光りを放つヌンチャクを手に取り約束の地へ向かう男がまた1人。今では国土の半分が砂漠と化した日本の真ん中に、突如現れる切り立った崖。地上からはその頂を伺い知ることはできないほどの高い崖の上に、2人は訪れた。「お前がAYBERか?」男は無表情に尋ねる。「そうだ」AYBERは岩の上に片足で器用に立ちながら答えた。「我名はBIG-NO。100年先の未来からやって来た。」「知ってるよ。俺はあんたに会うためにここに来たんだ。」と言って、クルッと一回転しながら地上に降り立った。「このヌンチャクに力が宿る時、約束の地に救世主が訪れる。俺の家に代々受け継がれてきた言い伝えだ。」と、ヌンチャクを引き抜いて見せた。「なら話は早い。もう1人会わなければならない男がいる。」「へぇ。そいつもここに来るのか?」「いや、ここには来ない。」相変わらず無表情に答えるBIG-NO。「なんだよ、来ないのかよ。」「スラムにいるはずだ。」砂漠の南にはスラムが広がっている。ダークサイドに親を奪われた子、子を奪われた親、悲しみを背負った人々が身を寄せ合い生活している。「俺達の使命のためには必要なヤツなのか?」「あぁ。」「…じゃあ行くしかないな。どんなヤツなんだ?」「スナイパーだ。名はMJ-Ⅱという。」「腕は確かなのか?」「あぁ。両親が銃撃戦に巻き込まれて死んだ。その敵を取るためにMJ-Ⅱもまた銃を片手に戦っている。」「…そうか。」二人はスラムに向けて歩みを進めた。BIG-NOの体からは時折微かに機械のような音が聞こえた。