智くん・・・・・

どうしてあいつを選んだの？

俺じゃないあいつを

智くん・・・・

あなた、俺を忘れられるの？

あんなに激しく愛し合った夜を

忘れることができるの？

あなたの想いが信じられず

一度だけあなたを試した

あなたにわかるように

他の奴と二人で会う

あなたが来ているのを確認して

ホテルの部屋に消えた

背中にあなたの視線を感じ

あなたの嫉妬を喜んだ

だが、俺の誤算は

連れの相手が俺に好意を寄せていたこと

思いがけない告白と

真剣な眼差し

智くんの心がわからず

不安になっていた俺の

隙間をその時うめてしまった

それを

智くんに知られることになるなんて

思ってもいなかったんだ

智くん・・・・

俺を許せないの？

たった一度の過ちだ

智くんにだって

あったはず・・・・

俺に言えない過去が

俺は知っているんだよ

それでも俺はあなたが好きだから

そんな過去何てなかったことにするように

愛してきた

愛してきたんだ

ずっとずっと・・・ずっとだ！

なのに・・・・・

あいつの手を取る何て

なっとくが行かないよ

諦めるなんて出来ないから

俺は・・・

あなたを取り返す

どんな手を使っても

どんな汚いやり方をしてもだ

覚悟して・・・・

智くん・・・・

あなたへの思いが強すぎて

愛情と憎しみが

わからなくなりそうだよ

憎くて憎くて

愛おしくていとおしくて

押しつぶされそうな夜は

もう嫌だ！

あなたの温もりに包まれて

眠りたい

眠りたいよ

智くん・・・・

智・・・・

もう一つの形 誤算

もう一つの形　誤算