久しぶりのお休み
のどかな朝
コポコポ珈琲の落ちる音がしてる

英語がびっしりの新聞を
人差し指を唇に当てながら
読む翔ちゃんは

なんかカッコいいし
ちょっとエッチぽい/////



...........。



「どっか行こうか」って
翔ちゃんに言ってみた
翔ちゃんは読んでる途中の新聞を
綺麗に折りたたんで
にっこり笑いながら
僕の隣に座ると

『どこに行こうか』って
言ってくれた


新聞読んでる時って
話しかけても聞こえていないことがあって
声をかけるのは勇気がいるんだ

だから
何だか嬉しくなって

「ここなんかどう?」って
言ってみた

どれ?って
僕のスマホを覗き込むのに
もっと近くに座り直すから
翔ちゃんの方に偏っていく

『ここもいいね』って
今度はもっと近くで
言ってくるから...
そのまんまもたれかかって
翔ちゃんを熱く見上げた

ん?
って顔をした翔ちゃんが
フワって笑ったと思ったら

僕の視界いっぱいに
翔ちゃんが広がった


行きたいところが決められないくらい
翔ちゃんでいっぱいになっちゃった僕

同じくらい余裕がなさそうな
翔ちゃんの顔を見てたら
余計に離れたくなくなっちゃって


どこにいくか決める前に
結局日が暮れて

ここがどこかになっていた





僕と翔ちゃんだけの世界に