この時期になるとつい、イジワルしたくなる

赤い実のよく似合うあの人達に

 

それは極上の酸味と甘味を伴い

赤い皮によく映える象牙のような果肉

 

口に含めれば至極の味わい

 

 

「食べない手はないよな・・・・」

 

 

 

 

 

どうやって剥くのかな?

正攻法じゃ到底無理

 

したたかに出方を待っているあの人の顔が

俺はけっこう大好きで・・・

 

まるで、いたずらを仕掛ける子供のように

目がキラキラと輝いている

 

だけど、

そんな表情は俺等には見せない

もし、そんなことが起こったのなら

 

どんなにか幸せだろう・・・

 

 

 

 

 

だからさ、一筋縄じゃいってほしくないのよ

振り回される様を眺めていたいじゃん

 

 

出来るだけ・・・長く

 

 

 

 

さて、食すとしようかな

 

 

真っ赤な果実をたらふく頬張って

二人の様子を眺めて楽しむ・・・

 

 

 

 

 

赤き人 掌中に収め 皮をむく

行方の知らぬ 恋の道かな

 

 

 

お粗末・・・・(笑)