俺の隣でリーダーが欠伸をひとつ。
長いまつげが差し込む光で影を作る。
無防備な寝顔
そんなリーダーを見つめながら
やっぱり好きだって思いは
止められない
起きた時
酔ったはずみで一夜を共にしたって
言ったら・・・
リーダーはどう思うかな?
久しぶりの温もり
いつも近い距離にいるのに
遠くに感じてしまう
だから、俺にとって一時でも
幸せな時間だった
結局、一緒の布団で
眠っただけだったけど・・・(苦笑)。
心が勝手に制御しちゃうんだろうな。
必ずどこかで翔ちゃんのこと探すから。
さて、どうしますかね?
「・・・ん、しょ・・う」
「・・・・・。」
無意識に出たであろう
その名前に
いけない思いが沸き起こる
シャツのボタンに手をかけ
1つずつ外していく
リーダーと違って真っ白くひ弱な
俺の身体
全部脱ぐと
そのまま隣に潜り込んだ
何かあったと思わせたい
少しでも俺を気にかけて欲しい
翔ちゃんを思い出せないくらい
それがどんな思いでもいい
目を覚ましたリーダーは
この状況把握して、何を思うんだろう?
この人の性格上、
気負いするだろうからしばらくは
一人で落ち込むんだろうな。
わかってることは、
もう今晩からここにリーダーは
こないってことだけ。
そう仕向けといて何だけど、結構へこむ
毎晩迷惑してたはずなのに・・・・・
フフッ。
「・・・・・ん,ん?ニノ・・?」
「おはようございます。」
「あれ?俺泊まっちゃった?」
「だいぶ酔っ払ってたから、お泊めしました」
ゆっくり起き上がると
俺のひ弱な肌が露わになる
「・・・・!!??」
目玉が飛び出るくらいの顔で
俺と自分を見比べる
そんな仕草もいちいち可愛い。
「ニノ・・・俺・・・」
半べそかきながら必死に
記憶を手繰り寄せてる
どんな言葉をこの人は求めているんだろう?
あわてるリーダーをなだめて
俺は言葉を捜していた。
