「ねっ、ちょ・・と・・まずいですって・・。」
俺の首に回されるしなやかな腕
自分の方に引き寄せてkissをねだる。
酔った時に見せるあなたの癖・・・
俺の後ろに翔さんを見てる、ここにいないのに
いつだってそう・・・
やんわりとまわされた腕をほどいて
適度な距離を取る
「なんだ?お前まで俺を・・・拒否するのか」
「違いますって、してませんから・・・
ただねこれ以上近づかないでって言ってるんです」
「あっ?何でだ?、お前も俺が嫌いなのか?」
「いやいやいや、嫌ってないですって。好きですよ。大好きです。」
何万回好きって言ったって
酔って覚えてないか、本気にしてないし。
ただね・・・さすがに
毎晩このやり取りはきつい。
何がきついかって、この人自分が
色気振りまいてる自覚がまるでないこと。
あなたに気がある男なら
誰だって持って帰りたくなる。
ほんと、色っぽいんだよなぁ?
40近いってのに。
特にね・・・
酔った時チラチラ舐めまわすベロがねぇ・・・
はぁ~・・・いい加減帰らないかな
「ニノ!ちょっとこっちに来い。ここに座れ」
「はいはい・・・なんです?」
これも何十回繰り返しただろう?
ここからスイッチはいるんだよなぁ~
「ニノは、俺の事好きか?んん?」
「はい、好きです。大好きです。一人占めしたいです」
毎回聞かれるから・・・
それこそ
最初の方は、嬉しくて真面目に答えてたけど
今じゃ棒読みもいいとこ。
「そっか。好きか、松潤も好きか?」
「・・・はい。潤くんもリーダーが好きです。大好きです。」
「ん!そっかそうだったな。うん!相葉ちゃん~は?」
はぁ~・・・
「好きですよ、大好きですって!」
「ん!そっか、そっか・・・・」
問題はここから・・・
「じゃぁ・・・あいつだけ何で嫌うんだ?
なんでだ?
俺のこと好きじゃないのか?どうなんだニノ?」
「あなたを嫌いな人なんていませんから、みんな好きですって」
「・・・・くん・・は?」
「はっ?」
「じゃぁ、なんで・・・しょ・・は?」
・・・これ
結局これが一番の原因
いい加減気付かないかな?とは思うんだけど
もう俺じゃ、限界
色々と、限界。そんな顔されてもムリ・・・
今度は俺の理性が持たない
なにかあったら
あなたのせいですから。私は知りませんよ。
突然目の前が暗くなる
「うわぁっ、!!」
リーダー・・??
「・・・・・・・ZZZZ」
あぁ~・・・寝ちゃったよ
人の気も知らないで、いい気なもんだ
リーダー・・・
今どんな顔しているんだろう?
笑ってるといいな・・・
しっとりした肌のぬくもりに
いつしかそのまま、深い眠りについていた
