我が主の心は知りうるどの人間よりも
澄み渡りそしてどこまでも深く広い
代々使えし式が
ここを離れられなくなる謂れが
わかる気がする
 
 
 
代々使える式・・・
我は幾人の主を見送ったことだろう
そのたびに契約を交わし
主の願いを全うする
その契約が成就したとき
我は自由となる
あるべき姿に戻り
あるべき場所に戻る
 
あるべき場所・・・・・
 
我のあるべき場所とは
何処を指すのだろう
 
その日が近いことを
我も主も感じている
 
先代の主からの契約は
 
”この者を心から理解し
同じ時を過ごせる伴侶を得ること
それが叶わぬ時は
この者の死をもって成就とする”
 
 
我は思う
伴侶など見つからなければよいと
このまま死するまで伴に過ごしたいのだと
 
 
その思いは決して
声にできないことも理解している
ならば我が主の咲き誇るような
微笑みを糧に静かにその時を待とう
その微笑みを与える
主のただ一人の思い人を慈しもう
 
 
 
今年も奏楽に大輪の華が咲く
 
 


 
 
 
 
 
今、その華を見上げ、
何方ともなく寄り添い
静かにほほ笑み合いながら
絡まるような視線を交わす
 
いつもと違う主の瞳が
思い人にも伝わったのか
二つの影がゆっくり重なり
一つになる
 
 
 
主から放たれるオーラが
柔らかい光を放ち
それに包まれるように思い人が
温かいオーラを注ぎ込む
人が人を慈しむオーラの
なんと心地よいことか
 
 
我は奏楽に祈る
幾歳いけるものすべてに
幸あれと・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ※ 間に合わなかった〜(泣)
 
 
や〜まや〜💙❤️