カズから思いがけない告白を受けた日から

俺はマサキを探した

こんな時に限ってなかなか会えない

 

 

 

 

 

今思えばきっとマサキは気づいていた

マサキからすれば

俺は目の上のタンコブで

本来歓迎されるはずの無い人間

 

 

 

それでも変わらず

笑顔で接してきてくれた

マサキのために

 

 

 

 

 

 

 

金髪がカズと何を話したのか

確かめたいと思った

 

 

 

 

 

不意にスマホが揺れる

着信を知らせる画面に切り替わった

そこに映し出されたのは

見たこともない番号・・・

 

出るつもりはなかったのに

・・・指が勝手に画面を開く

 

ゆっくりと耳に当てると

馴染んだ声に一瞬で引き戻された

 

ギュッと心臓が縮こまるような

そんな感覚は・・・やっぱり

どうしたって他の誰にも起こらない現実

認めざる負えない事実

 

 

その声の主は

全く動じることなく淡々と話し出す

そして思いがけない言葉を告げた

 

それを聞いた俺は走りだしていた

ただ走りだしていた

 

それがきっと

俺の答え、そしてカズへの答え・・・