研究室での出来事は

聞かなかったことには

・・・・できなかった

 

 

 

 

 

 

寝たふりしたつもりはなかったんだ

ウトウトし始めてからの記憶は

本当に無かったから

 

気づいたら

金髪の声が聞えてきて

 

結局のところ

金髪にからかわれていた、と言うことと

俺とはあの日何事もなかった、と言う事実と

俺以外にも同じような奴らがいた、ということと

そのことに少なからず落胆している俺がいた、

と言うこと・・・・

胸に跡を残したことに特に意味は

・・・ない

と言うことがよくわかった

 

今までの俺のなかに居座っていた

金髪へのこだわりが

一気に押し寄せて、一気に出ていった

そんな感覚が受け入れがたく

それでも

あの日の出来事を

必死に消去しようとしている自分は

少なからず、金髪に惹かれ始めていたのだろう

自己分析すればそんなところだ

 

 

 

 

 

 

数式はいくらでも解ける

自慢じゃないが得意分野だ

大抵のことは数式が支配する世界

だが、金髪と出会って

俺は初めてその世界を逸脱した

 

 

相手が女性ならすぐに出たであろう答え。

 

どうにもならないモヤモヤは

しつこく居座ることとなる

 
カズに話したところで
どうにかなるもんでもない
認めてしまえば楽になるものか
それすらも分からない・・・
頭でっかちとはよく言ったものだ(苦笑)
 
 
BBQになんか行かなきゃよかった
それに尽きる・・・
 
 
 
 
 
 
ふと左胸を見ると
いつの間にか綺麗に消えてなくなっている
金髪からの・・・・
 
 
 
あぁ、ひで~顔
いい加減・・・髭剃らないとな