いつもと変わらない瞳に

勝手に安心して

 

いつもと変わらない笑顔に

勝手にときめいて

 

いつもと変わらない囁きに

勝手に思いを重ねた

 

 

いつからだろう

それがただの思い込みだと

思うようになったのは

 

いつもと変わらない

存在がやけに遠くに感じるように

なったのは・・・・

 

 

 

 

 

 

いったい、いつからだったのだろう

 

 

 

その瞳に嘘はなかった

その笑顔に偽りはなかった

 

その・・・・囁きにも

戸惑いは・・・なかった

 

 

 

 

 

 

言葉よりも大切なものがあると

その時は思ったのに

言葉にしないとわからないものも

あったんだと

 

今ならわかる気がしている

 

 

 

 

 

 

 

 

いまさら・・・だけどな

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

鼻先をくすぐる香りは

春の終わりを告げだした

 

 

 

季節はめぐる

あの頃の自分を置き去りにして

 

 

それでも・・・

あの時の思いは

きっとここに詰まっている

 

こんな表情で思いを語っていた

 

その真実は・・・揺るがないから

 

 

 

 

 

 

答は見つからないかもしれない

 

それでも・・・

 

いいと思えるようになっただけ

進歩したってことか

 

 

 

 

 

 

今日もまた一枚

心に描くスケッチは

あの時より鮮明に

綺麗な色をつける

決して色褪せない

 

 

 

遠い初夏の思いで

 

 

 

 

 

 

 

・・・・いま、幸せか?