間近に迫る赤い跡・・・

 

白い肌によく映える・・・

 

 

 

 

 

状況を理解はしているが

どうやら俺の不純な脳みそは

思ったことを口にしてしまうらしい

 

 

「・・・・綺麗・・・だな」

 

 

またもやつい出た言葉・・・

 

 

「・・・・またそこから?」

 

 

金髪が一音高く声を上げる

が、その顔には眩しいばかりの笑み

誰もいないはずなのに

思わず後ろを振り返りそうになるくらい

 

 

俺に向けての・・・

笑顔なんだよな??

 

 

金髪が目の前に立つと

左胸の赤い跡を指でトントンとたたき

次の瞬間

俺の胸に同じような花を咲かせた

 

痛いようなくすぐったい様な・・・

温かくて柔らかい感触も・・・

 

 

 

「・・・あっ、」

 

 

 

沸騰するんじゃないかと思うくらいの

血液が逆流して頭から噴き出すような

今まで感じたことのない

ものすごい刺激が全身を駆け巡った

 

 

そんな俺を楽しげに見上げて

ニヤリと笑うその顔に

 

 

 

 

 

俺は・・・・生気を奪われたのかも

しれない・・・・

 

 

金髪って・・・・

いったい何者なんだ????